どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!
もう20年も前の私の就活の話とその後の話。
もう時代が違うので今就活中の皆様には参考にならないかもですが、何がしたいかも分からんかったりしながら生きていた人間が、天職と思える介護の仕事にたまたまたどりついたって話をします。
公務員志望からのスタート
私が介護の世界に飛び込むことに決めたのは大学四回生のまさに就活中の8月のこと。
具体的にこれがしたい!ってものがなかった私は、安定してるって理由ぐらいで公務員を目指すことを決めながらも悩んでいました。
このままでいいのかな…と。
公務員を目指したきっかけは祖母の介護をそばで見ていて福祉に興味があったから。
公務員になれば福祉に関われるかな・・・程度のものでした(--;)
公務員試験に何か違和感を感じながら筆記試験、面接へと挑み、合格が近づくにつれその違和感は深まり・・・。
いろいろ考えていても仕方ないので就活をしてみることにしました。
ヒトの未来を支援する子どもを対象にした仕事にしようか…。
人生の最終章を豊かにする仕事にしようか…。
悩み抜いた結果、7月ごろから教育関係の企業をまわりはじめたのです。
なぜ教育関係を選んだかというと、その頃はまだまだ介護は女の人がする仕事のイメージが強くて「寮母」という言葉がまだ残っているような時代だったので、消去法で教育関係を選んだのでした。
でも、本音は介護の仕事のほうに興味があったのです。
そんな選択の中、就職活動は順調で、1次面接⇒2次面接と進んでいくのです…。
認知症の祖母とのやりとりを思い返す
就活も終盤に差し掛かり、このまま決めてしまってもいいものかと悩んでいる時、母から「介護施設にボランティアでも行ってみたら?」とポツリ。
私が中学の頃に、認知症の祖母の介護をしていた母。
介護を横で見ながら何もできなかった私…。
当時は認知症のことを“ボケ”とか“痴呆”って言われていて私にとって得体の知れんようなもので、なんの知識もありませんでした。
祖母が認知症ということが人にばれるのが恥ずかしかったのを覚えています。
思えば・・・、おばあちゃん子だったのに祖母が認知症になってからは何もしてやれなかったな…。
徘徊するは、すぐ怒るは、異食はあるは・・・。
これは介護の仕事してから思ったことですが、「祖母は結構大変な認知症やったんやな」と…。
そして、私はどんだけ冷たい孫やったんやろうと…。
介護の仕事をし始めてから、施設に入居している認知症のおばあちゃんらに会いにくる孫がおばあちゃんにとても優しくしているところを見ていて、そう思ったんです。
私が入院している祖母の面会に行ったときはどんなふうだったかと言うと、私のことがわからない祖母を前に、その状況が理解できず何も話せなかったし、何より祖母のことを避けていた記憶があります。
私が就活していたころは、祖母に悪いことしたな・・・てのはずっとあって、そんな思いからの福祉への関心だったわけです。
介護なんて自分にできるわけないって思っていたけど、悩んで悶々としているままよりかは行動したほうがいいと思って、介護施設にボランティアに行ったのでした。
介護ボランティア体験
人見知りの私はなかなかうまく利用者さんと話せなかったんですが、利用者さんは私のことをすごく気にかけてくれて、何人かの利用者さんとは心地よい時間を過ごせました。
今思えば、大人しいボランティアの青年が何も分からず、ただただ利用者さんの横に座っているだけのようなもんやったと思います。
きっと今の私が見れば『こいつ、大丈夫かな?』と思ってしまうような感じだったろうと思います(^^;
そんなボランティアを終えて、私はこう思っていたんです。
公務員よりこっちのほうが合ってるかも…。
何の根拠もないのですが、なんとなく居心地がよく、その程度の気持ちから介護の仕事へと気持ちが傾いてました。
そこから一生懸命考えて、とうとう介護業界に飛び込むことを決断したのです!
一番の決め手は、大好きだったおばあちゃんに冷たい態度しかとれなかった私の失敗を、失敗で終わらせたくなかったという気持ちでした。
そうじゃないと、おばあちゃんに申し訳ない!
こうして、介護士としての道がスタートしたのです。
不安をバネにとにかく勉強!とにかく経験!
そう決めたものの、給料の面では正直不安しかありませんでした。
それでも、一度きりしかない人生なわけです。
自分に合った、自分がやりたい、自分が後悔しない仕事をすべきかなというのが結論でした。
介護の勉強をしてきた人たちと比べてかなり遅れたスタートなわけですから、とにかく経験を積み重ねて勉強して知識を身につけていこうと決めていました。
給料面のことは、資格をとったり勉強して自分を高めてステップアップしていけばいいと思っていました。
公務員になっときゃよかった…とは思いたくなかったので、覚悟もあった分、頑張れて、トントン拍子で資格取得。
社会福祉士、介護福祉士、ケアマネジャー。
ここまでは当時の私のなかでは最低限のスタート地点だったんです。
ここからが本番!あとはコツコツ経験していこう!
途中、入所からデイへの異動も希望したこともありました。
給料減るけど未来のために経験しときたかったんで。
私の経験は、老健、デイケア、デイサービス、特養、居宅・・・へと続きました。
そして、今もなお勉強の日々です。
転職をステップアップにしてさらなる天職へ!
転職もステップアップのために経験しました。
主任、管理者となるなかで、人材育成、組織マネジメントへの興味関心が高くなり、そうした学びへとシフトしていきました。
人材育成の実践も、相手の成長が自分自身の成長にもつながり楽しくて仕方ありませんでした。
介護してるときと一緒の感覚です!
いつしか『自分がどれだけいい介護してもチームとしていい介護できてなければ意味がない』と考えるようになっていて、チームでいい介護ができるための人材育成の実践は、自分が直接介護してるとき以上に楽しむことができました。
20年もの間、いろんな現場を無我夢中でやってきた経験は自分の強みとなっています。
そして、その強みをどうやって生かそうか・・・と考えているのが『いま』なのです。
まとめ
以上、就活から『いま』に至るまでを書いてみました。
やりたいことが見つからず路頭に迷っていた就活期に、何となくではあるものの自分に合っているだろう介護の仕事と出会うことができました。
それから、勉強を重ね、経験を重ね、介護の仕事をこれまで嫌いになることなく20年間続けることができました。
今では介護の仕事が天職であると自信を持って言えます。
介護の仕事をしていると、利用者さんとのさまざまなエピソードや、時としてぶつかり合ったりもした仲間との介護の実践は、その一つ一つが宝となり、一つ一つが自らを人間的に大きくしてくれたと感じています。
介護の仕事はすればするほど、人間的に成長させてくれる仕事で、自らの人生を豊かにしてくれる側面があります。
一方で、メディアが報道しているとおりの厳しい現実があることは確かではあり、そのあたりの記事も今後書いていきたいと思っています。
ポジティブな側面、ネガティブな側面。。。
それは介護の業界に限らず、実はどの業界でもあるものです。
どんな業界でも、結局は自分自身がどのようにステップアップを図るかを描いて行動していくことが大切です。
あとは、結局は合う合わないはどんな仕事だってあります。
いずれにせよ、私としては介護はおススメの仕事ですし、合えば面白いと思います!
介護の仕事するかどうかで悩んでいる皆様。
このブログで書いていることは数ある介護現場の一部分にすぎないかもしれませんが、ぜひとも参考にしていただければと思います。
こんな素敵なポジティブな介護場面や・・・↓
こんなネガティブな部分↓も参考にしてください。