どうも、ヨウ-Pです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!
息子の好きな番組の一つ『チコちゃんに叱られる』。
(ちなみに、この写真はチコちゃんではありません。偶然チコちゃんかもですが。。。)
録画してまで見ようとするので、そこまでせんでええやろと思いながらボーッとテレビを見てたところ。。。
おもろいんですねぇ(・・;)
そのときは、カスタネットがなんで赤と青なのかってのをやってたんですが、答えを知るとなるほど~の連続。
そりゃ~この番組おもろいわなーと納得しました。
2018年は『ボーッと生きてんじゃねーよ』が流行語大賞にノミネートされるほどだったのも納得でした。
そんなことを考えながら、私たちは仕事のうえでもボーッと生きてることって多いなと感じたので、書いてみることにしました。
「介護×チコちゃんに叱られる!」です。
なんでAさんがお粥か知ってる??
Aさんは入所してからずっとお粥。
👧なんでかわかる~?
👨ご飯が食べられないから~ですか?
👧ご飯食べてもらったことあるのー?
👨ないです。。。食べられそうにないからですかねー。
👧ボーッと生きてんじゃねーよー!
・・・とまぁ、こんなことがほんとによくある。
これがなんでこうなるかと言うと、入所前の情報のまま入所されることが多いのがほとんどだと思います。
病院等からの入所だと、看介護サマリーに『粥』と書いてあったら、そのまま粥なんてことがとても多い。
せめてなぜお粥かの確認ぐらいはしておきたい。
なぜを確認したとしても、そのなぜが間違ってることも多いので気をつけないとって思います。
病院は正しそうなイメージがあるかもですが、治療の場での食事と生活の場での食事は全く別物なので。
もちろん病院でもしっかりと食事についてアセスメントしてるところもあるかもですが、治療が目的の場でそこまでできているところは経験上少ないですし、そりゃあ生活の場のアセスメントのほうが上回る領域ですよね!
もちろん嚥下に何らかの障害があって医療的にアプローチされていることもあるので注意は必要ですが。
とにもかくにも、病院等から入所だからそれでいいではなく、ボーッと生きてたらダメなわけです。
なんでBさんは塗り絵ばかりしてるの?
Bさんはいつも塗り絵を求めては塗り絵ばかりされている。
👧Bさんはなんでいつも塗り絵をしてるの?
👨塗り絵が好きだから・・・
👧他に好きなことはないの?
👨してもらったことないからなぁ。。。
👧ボーッと生きてんじゃねーよ!
・・・こんなこともありますよね(^^;
誤解のないように言っておくと、塗り絵が悪いわけじゃないんです。
それに余暇支援までなかなか難しいという介護現場もあると思います。
なので、主にデイの創作活動をイメージしてもらえたらよいかなと思います。
塗り絵とか計算ドリルが脳トレとして流行ったことがあって、塗り絵に取り組まれているデイサービスやデイケアは多いんじゃないかなと思います。
塗り絵自体は効果も期待できてよいことだとしてよいんですが、チコちゃんに叱られることのないように、ほんまに塗り絵が好きなんかなと立ち止まることは大切かなと思うわけです。
何もすることがないから塗り絵をしてもらってるってこともあると思いますが、他のことをしてもらったところ実は思わぬ能力を持っておられたりもすることも多いものです。
一度現状をリセットしてみて、好きなことや得意なことを探るような関わりをしてみると新たな発見ができるかもしれない!
Bさんが今までしたこともないような才能が開花することだってありますからね!
見本なしで絵を描いてもらったら驚くような絵を描かれたり、創作活動のアイデアを求めてみるとバンバン言ってこられたり。
いつもどおりのアセスメントだけでは気づけないような利用者さんの力は、枠の外側で関わらないと出会えない。
そんな素晴らしい機会を逃さないようにしないとなって思います。
ボーッと生きてちゃもったいないんですよね(>.<)
サルの実験
皆様も聞かれたことあるかもですが、サルのこんな実験結果があります。
①サルを5匹檻の中に入れて、はしごの上にバナナをのせておく。
②1匹のサルがバナナをとろうとはしごをのぼると、他のサルに氷水がかかるようになっていて、誰かがバナナをとりにはしごをのぼろうとすると、他のサルはそのたびにビショビショ。これを繰り返す。
③ある変化が起こり始める。誰かがバナナをとりにはしごをのぼろうとすると、他のサルがそのサルを襲い始めて、バナナをとりにいくのをあきらめさせていくのだ!
④段々とサルははしごをのぼらなくなる。
⑤そこで、5匹のうち1匹のサルを、このことを全く知らないサルと入れ換える。
⑥何も知らないそのサルがバナナをとりにいこうとすると他のサルが全力で止める。
⑦1匹ずつ最初檻の中にいたサルを、氷水のことを全く知らないサルと入れ換えていく。
⑧そのたびにバナナをとりにいこうとしたサルは他のサルから全力で止められる。
⑨最終的に、最初檻の中にいたサルは全員入れ替わり、バナナをとろうとすると水に濡れることを知らないサルばかりになった。
⑩はしごにのぼると氷水で濡らされることを知らないまま、サルはバナナをとりにいこうしなくなった。。。
どのサルも、はしごをのぼろうとすると氷水がかけられるのを知らないのに、皆に止められるからはしごはのぼらないとなっているわけですね。
大好物のバナナがすぐ近くにあるにもかかわらずです!
理由もわからないのに『バナナをとりにいってはいけない』『はしごをのぼってはいけない』というルールができてしまっているんですね。
私たちの身の回りの常識もこんなふうにして決まっていることがありませんか?理由を知らないことありませんか?というお話です。
こういうことがチコちゃんを怒らせているわけですよ(^^;
チコちゃんを怒らせない介護
このサルの実験のようなことは介護現場にはとっても多いと思います。
職員の入れ替わりも激しい職場なので、『なんでそうなったか誰も知らん。。。』なんてことがよくあります。
私の経験ではこんなことがありました。
認知症のAさんの部屋にはテレビがあります。
テレビがあること自体はごくごく自然なことで環境としても一見よいことです。
あるときAさんがテレビを落としそうになったとのヒヤリハット。
家族がせっかく持ってきてくれたテレビを持ってかえってもらう?
危ないから持ってかえってもろたらええやん!
いやいや、その前になんかできることないか??
そんな議論のなか・・・
そもそもAさんテレビ見ておられるの?
まったく見てないです(・・;)
もともとホールでテレビ見られるので部屋では見られません(゜ロ゜;
👧ボーッと生きてんじゃねーよー!
・・・とまぁ、こんなことがあるわけです。
そもそもテレビは家族がとりあえず入所のときに持ってきてただけで、入所されたころから部屋ではテレビを見ておられなかったようです。。。
介護現場は忙しいですから、なかなかそういうことに気づけないことは多いと思います。
小さなことの中に無駄を省けるようなことがあったりするもので、業務改善につながることもあります。
『これ、なんでなんやろ?』
時間のあるときに、そんな視点で物事を見るようにしてみるとよいと思います。
まとめ
『チコちゃんに叱られる』
見たことない方、ぜひ一度見てみてください!
チコちゃんに叱られないような思考が磨かれるはずです!
そして、皆様の介護現場でチコちゃんに叱られるような『なぜそうしているのかわからないこと』を探してみてください。
きっと業務改善につなげられるはずです。
もちろん、介護現場でなくともいろんな場面で業務改善のきっかけとなってくれるはずです!
あともう一つ。
この番組で取り扱っていることは、利用者さんとの会話にもとても役立ちます!
デイのレクの小ネタとしても使えると思いますので、ぜひ活用してみてください!
今回は気楽なテーマで書いたので楽でした(^-^)
読んでいただいた皆様、介護とコラボできそうなネタがあったらまた教えてくださいm(_ _)m
話を広げて、介護の視野を広げてみたいと思います!
よろしくお願いします!