どうも、YO-PRINCEです。
今日、利用者さんとの会話のなかで獣害の話になりまして。
ここで言う獣害は農作物への獣害のこと。
鹿、イノシシ、サル・・・。
獣害について考えていくと介護にもつながる要素が見え隠れし始めたので、今回の記事は『介護×獣害』でお届けします。
獣害から田畑を守る!
田舎に住んでいると、農繁期になると畑や田を荒らす獣害の話をよく耳にします。
私自身は百姓はしていないので、「大変やなぁ」程度に聞いていたのです。
ところが、私の妻が畑で被害を受けるなかで、イノシシの仕業か?ということになり、昨年初めての獣害対策をすることになったのです。
利用者さんや職員さんにアドバイスを求めると・・・
「何やったってイノシシは入ってくるで( ̄▽ ̄)」
・・・と言われる始末(--;)
電柵しかないのか・・・いや、そんなにお金はかけられない!
とにもかくにもできうることをしなければということになり、ワイヤーメッシュの柵を畑ぐるりに施しました。
ま~~、めんどくさかった(+_+)
心配症の妻の要求にて柵が倒れないように頑丈にしながら、犯人と疑われているイノシシが入ってこないように万全を期したのです・・・(^_^;)
おかげで、それ以降獣害は今のところなくひと安心しています。
こうした経験から、こりゃ大変だわ・・・と実感することで、いつしか獣害の深刻さに興味を持つようになっていたのです。
獣害問題は深刻です・・・
高い柵を施しても、鹿はピョンと飛んで乗り越えてくる!
頑丈な柵を施しても、イノシシは掘るわ倒すわで入り込んでくる!
サルなんて身軽なうえに賢いので困ったものです・・・(;´д`)
せっかく作った野菜やお米があっという間に荒らされていく・・・(T_T)
何を作ってもアカンわ・・・
田舎に住んでいると農家の方の話を聞くことが多いこともあって、そんな言葉を聞くたびに心が痛むのです。
さらには、毎年台風や大雨による被害の心配もしないといけないわけですから・・・。
そんな深刻な状況のなかでも、笑って野菜を作り続ける姿にはホント頭があがりません。
完全にリスペクトです!
私の体の半分以上は農家の皆様に支えられているわけですから!
捕獲してジビエ料理に
農家の皆様を獣害から守るためには・・・。
殺さなあかんで!
・・・そんな声をよく聞きます。
そりゃぁそうなるわな・・・と思いながらも「可愛そうやな・・・」とも思ってしまう私。。。
鹿なんて獣害のこと考えなければかわいいですしね(^^;
それに食べてもおいしいらしいですね・・・(^^;
猪肉なんて、焼いてもおいしいですし、ボタン鍋なんて最高ですよね(^^;
最近は各地でジビエ料理として注目されていますし、捕獲して食べるのが一番なんじゃないかと私なんかは思うわけです(゜ρ゜)
迷惑かけてる動物にかわいそうと思っている場合ではなく・・・
積極的に捕獲して食べる!
農家の皆様を守る方法はこれしかないのではないでしょうか??
迷惑鳥獣は生き延びる??
とはいえ、簡単にそうもいきません。
畑を荒らす動物を捕獲していいかと言うと、捕獲の許可が必要であったり、狩猟免許が必要であったりと、法律の規制がいろいろとあって、そう簡単に捕獲できない現状があります。
殺処分についても、各都道府県の鳥獣保護計画や市町村の外来生物防除計画記載されていることを守って行う必要があり、簡単に殺処分はできないのです。
サルなんかは「人間に近い風貌から猟師さんも殺すのは嫌らしい・・・」という話を何度か聞いたことがあります。
・・・気持ちはわかる(・・;)
熊の扱いなんかは都道府県によって違うようですが、捕獲されても放獣されることがあるみたいですね。。。
一度捕獲した熊は標識をつけておいて放獣し、再び捕獲された場合は人に慣れた熊として殺処分されるといった流れもあるそうです・・・。
人間に迷惑をかけている動物がこれだけ守られているのに、他の動物はどうでしょう??
豚や牛こそ守ってあげたい!
豚や牛なんてめっちゃ食べますよね(^_^;)
人間からかわいそうと思われることなんて、考えようとしない限りないと思うんです。
あれだけ穏やかな動物が簡単に殺され、迷惑をかけている鹿やイノシシ、サル、熊は守られていたり、かわいそうだと思われるのは・・・妙ですよね。
豚や牛を守りたくなっちゃいます( ・`д・´)
ここから私の思考が介護へと転換されていくのです・・・
穏やかな利用者さんにも愛の手を!
人間に迷惑をかける動物に振り回されて、穏やかな動物はかわいそうとも思わなくなる・・・。
介護現場もよく似た光景があるんじゃなかろうかと思うわけです。
認知症によるBPSDへの対応に追われ、権利意識の高い利用者さんの希望に応じる対応に追われる介護現場。
実はそうした深刻な介護現場のなかで、見落とされがちな問題があることを忘れてはいけません。
それは穏やかな利用者さんたち。
手がかからないから必要最小限のケアになりがちな方が介護現場にはおられます。
今日も穏やかなAさんに関われなかった・・・
そんなことありませんか?
介護現場の職員さんはそうしたことに気付きながらも、そうするしかないからいつもの介護を続けます。
それが当たり前になってしまう。。。
動物の話に戻して説明しますと・・・
豚や牛は食べるのが当たり前。
鹿・イノシシ・サル・熊は野生だから仕方ない。
要するに、人間の思考は弱肉強食に基づいてしまっているんだろうなと思います。
それに無害であれば気にもされない。。。
その対象が動物であれ人間であれ・・・。
それは組織という集団を見ても同じですもんね(^^;
弱い人間は組織のなかでうまく使われ、下手すればうつ病になるケースも増えている時代です。
弱い人間に強くなれなんて言っても簡単に強くはなれない。
じゃあどうするか?
弱者に愛の手を!
穏やかな利用者さんに愛の手を!
まずはそんな気持ちを持つことから始めるしかないのかなと思っています。
せめて、自分より弱い立場の人間ぐらい守らなあかんと思います。
それがささやかながら私たちにできることではないでしょうか?
まとめ
この記事を書いてみて、最終的にたどりついたのが「弱肉強食」という言葉。
残念でなりませんが、結局はそうなんでしょう。。。
このブログでは現実的に今できることに注目して書いています。
今回の記事で書いたとおり、「弱者に愛の手を」という言葉に答えがあると思っています。
弱者という言葉は嫌いなのですが、他に分かりやすく伝える言葉を知らないので、弱者という言葉を使って説明しますと・・・
現実的に今できることは・・・
強い者が弱者を守る!
人間は考える力があるわけですから、いくら弱肉強食であってもこれは可能です!
今も昔も大人が子どもに教えてきたことです。
強くなれと言って強くなれない人間がいることを知ることです。
そんな当たり前のことに介護の本質があるように感じている今日この頃です。
職員間も、対利用者も。。。
迷惑鳥獣は生き延びる!
憎まれっ子世に憚る!
・・・そんな世の中にならないように。。。