どうも、ヨウ-Pです。
最近たまに書く箸休め記事。
たまには気楽に読めるような記事も書きたいのです。
今回は『介護×ブラックジャック』で書きたいと思います。
ブラックジャックは究極のプロフェッショナル!
手塚治虫の『ブラックジャック』は数ある医療系漫画の最高傑作だと思います。
ありえないような設定もあるのですが、この漫画の見どころは何よりも生命の尊厳を問いかける人間ドラマであること。
心にグサッと突き刺さる!
今の若者が読まれても十分に楽しめる漫画です。
ぜひ手に取ってみてください!

ブラック・ジャック The Complete seventeen Volume set 全17巻 (漫画文庫・化粧箱セット)
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2003/09/20
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
では、ブラックジャックとは何者か?
一言で言えば、手術の腕前は神レベルでどんな病気も治してしまう性格の悪い天才外科医です(^_^;)
性格が悪いと言うと語弊がありますね。。。
ブラックジャックにしか治せない病気なので、法外な治療費を要求するんです。
それだけ聞くと性格悪いな…って思う人もいるかもですが、この漫画読むとブラックジャックがそんな医者ではないことが見えてきます。
そんなブラックジャックのような存在が介護にいたらどうでしょうか?
介護版ブラックジャック登場!
ここでは、介護版ブラックジャックをブラックプリンスと名付けましょう。
ブラックプリンスは、どんな要介護状態の方でも最小限のケアで最高の生活を提供します。
例えば、排泄ケア。
尿意がなくてもその方から発せられるあらゆるサインを察知して排泄パターンを1秒も狂わずデータ化します。
そして、データに基づきここぞというタイミングでトイレ誘導を行います。
もちろんトイレ誘導の際も、自然な形で自分でできることをしてもらい、必要最小限のケアを施すので、どんどん自立度が高まります。
さらにはその日の水分摂取量によっても、トイレの時間のずらし方についても見事に提案していくのです。
続くは認知症ケア!
ふとどこかに行こうとしても、少し話せば目的を探り当てる。
それはもう一瞬の出来事で、鼻くそがとりたい時までわかってしまう。
表情やしぐさ、眼球の動き等、さまざまな情報から何かを感じ取り、その方の思いを手に取るようにして探り当てていくのです。
さらには、薬は一切使わない!
どんなBPSDもその環境要因を的確に探り当て、環境整備を行うことで不必要な人為的な支援はほとんど不要な状態にしてしまう。
※BPSD:認知症の行動・心理症状のこと。徘徊、暴力等・
家族が対応することも必要最小限で、ほとんどは環境設定!
薬の服用がないおかげで、副作用の心配も必要がない。
そんなブラックプリンスのケアを受ければ、その方への介護はかなり少なくて済むうえに、どんどん元気になっていくのです。
どんなことがあろうとQOLも補償し、その方らしい生活を100%提供するのです。
そして、ブラックプリンスは法外な介護費を請求します!
さて、あなたならブラックプリンスに介護を依頼しますか?
まとめ
結論、ブラックプリンスは救いようがないぐらいに嫌われます(-_-;)
家族が介護にそこまでの費用をかけることはまずないですし、ブラックプリンスに依頼せざるを得ないような状況ならきっと薬に頼ります。
拘束すればいいという考えにもなるでしょう。
ブラックジャックなら、もしかしたら手術を依頼するかも・・・とちょっとは悩むと思います。
ブラックプリンスは悩むことさえもされない・・・。
つまり、漫画化は不可能です。
やはり介護は医療には勝てないのでしょうか?
・・・とはいえ、介護は極めて専門性の高い仕事です!
私たちの仕事の対象は千差万別の人の生活や価値観。
そして、私たちがこれから歩む未知の世界が対象なわけです。
さらには、これから年老いていくなかで何らかの疾患や障害を抱えていく人たちに元気になってもらおうというスゴいことをしています。
なんなら安い給料でそんなことをやってのけるわけです(--;)
どなたか介護版ブラックジャック『ブラックプリンス』を漫画化してくれませんかねー?
介護の専門性を社会的に高めなきゃ!
介護の専門性をもっと評価しなきゃ、介護の線引きが始まっちゃいますよ(^^;
『ここまでしかできません』ってなってしまう(--;)
そうなったらみんな老後困るやろな。。。
どこの施設も線引きばかりで、ブラックプリンスに頼らなどうにもならんような時代・・・ほんまに来るかもですな・・・(;´д`)