どうも、YO-PRINCEです。
こちらの記事の続き↓
さて、やる気スイッチに資するガイドライン風記事第三弾は『休み』です。
休みがとれたら頑張れる人たちの思いを推察しながら、やる気スイッチを探していきましょう。
休みがとれたら頑張れる人がやる気が出ない理由
休みがとれたら頑張れる人は、休みをとることに上司の理解がないときにやる気が低下します。
もちろん上司がどうであれ、希望休が通らなかったり有休がとれないというだけでやる気が低下する方も多いと思います。
休みのとりにくさそのものを改善することは、職員を増員するか職員が少なくても日々の業務が終わるように業務改善するかのどちらかです。
そこはかなりハードルが高くなるので、ハードルの低いところから現実的に取り組めることとして、「上司の理解」に絞って書いていきたいと思います。
どれだけ厳しい介護現場においても上司の理解の仕方一つで「休みがとれたら頑張れる介護士」のやる気は担保されることがあります。
よくあるのが職場ルールを守りすぎる上司の場合にやる気の低下が起こるんだと思います。
これはそういった上司を批判しているわけではなく、ルールを守るということは上司にとっても当然のことで正しいことではあります。
ただ、ルールガチガチでいっちゃうと、部下から「休みがとりにくいのは分かっている!」と思われてしまわれるなど、しょーもないところで衝突しちゃうケースも多いんですよね。
そんなとき、「休みがとれたら頑張れる介護士」はどうしてほしいのか?
無理であっても話ぐらい聞いてほしい!
少しは休みとれる努力をしてほしい!
他の職員と平等に扱ってほしい!
要するに「私の思いを分かってくれていない」という上司への不満がやる気低下につながっていることがあります。
もちろん休みがとれるという結果も大切なのですが、その入口の時点でやる気低下につながっていることがとても多いです。
そのため、異動等で上司が変わった途端、休みがそれほどとれてなくてもやる気が上がるケースも多いものです。
休みがとれたら頑張れる人のやる気スイッチ
ここでは、「休みがとれたら頑張れる介護士」のやる気低下の理由を「上司の理解のなさ」と捉えて話を進めます。
前述した「休みがとれたら頑張れる介護士」の「どうしてほしい?」をもとにやる気スイッチを探っていきましょう!
まず話をちゃんと聞く
まずスタートはこれです。
まぁ当たり前のことかもですが、無理して出勤してくれる介護士が多い、あるいは無理して出勤してもらわないと勤務が組めない介護現場では、これが難しかったりします。
無理することが当たり前になっている環境下では、休みの希望が多い職員の話を聞きすぎたら、周囲から白い目で見られたりもしちゃうんですよね(^^;
それでも上司は、『無理することを当たり前にしない』というスタンスを持ち続けることが大切です。
それは休み希望の多い職員のためだけでなく、みんなのためです。
みんな本心としては休みたいはずですから。
それを公言しておいていいと思います。
上司としては、休みがとりやすい環境を目指し、まずはどのぐらい職員に無理が生じているのかの現状把握に努めるべきです。
とにかく話を聞き、受け止めること。
どの職員がどういった理由で休まないといけない状況があるのかを知り、ワークライフバランスが問われているこの時代にこれだけプライベートを犠牲にしている状況があるということを経営者側に知らせる機会とすればいいのです。
管理者やリーダーの一番の仕事は今や労務管理だと思います。
職員の休みをこれほどに補償できなければ職員は辞めてしまうかもしれませんよ(`Δ´)
上司は職員の生活を守る存在になりきり、休みがとれない現状を把握し、それを経営者側に報告しておく。
その責任は経営者側に突き付けておいてよいのです。
だから、上司は休みのことで部下から嫌われ役になる必要はなく、「休みがとれたら頑張れる介護士」の味方になって話を聞いてあげましょう。
「この上司は理解がある!」と思ってもらえたら、部下は休みがとりにくいときの相談にも応じてくれることが増えますし、やっぱり大事なのは信頼関係のベースがあるかないかです。
そんな関係づくりがあれば、やる気スイッチを押せるかもです!
“より休みやすく”を心がけてルールの見直しをする
この4月から有給取得の5日取得義務化も始まるなか、休みの補償についてはこれまで以上に厳しくなります。
厳しくなるというか本来であれば当たり前のことなんですよね(^_^;)
その当たり前の休みを全職員にある程度平等に・・・という意識を勤務表作成者は持つと思います。
平等にしないと当然不平不満出ますから・・・。
とはいえ、全職員に平等に休みを補償することは無理な話です。
勤務表作成者はどういうルールのもとで休みの調整をしているかを整理しておいた方がよいと思います。
まずは、今の職場のルールの確認をしたうえで、ルールの見直しをしておくとよいと思います。
ルール①:希望休
希望休については法令等での縛りはないので、各職場のルールを確認することになります。
例えば月の希望休が3日だとします。
希望休については上司は理由は聞いてもかまいませんし、3回以上の希望があれば断ることができます。
ただし、皆それぞれにルール以上に休む必要があるときもあります。
そんなときどうしているかの基準も明確にしておくとよいと思います。
ルール②:有休
有休については労働基準法に根拠があります。
どんな理由でも有休申請できるので、理由を言う必要はなく、断れないのが原則となっています。
ただし、有給取得の時季によっては、会社に時季変更権というのがあって、「事業の正常な運営を妨げる場合」に申請を拒否でき、別の日に変更することができるとなっています。
加えて2019年4月から有給取得5日義務化が始まるということも抑えておきましょう。
ルール③:勤務変更
急な勤務変更については、職員同士で相談して勤務変更を行うといった職場ルールを設けているところもあるようです。
体調不良等あれば上司が調整する場合もあるでしょうし、理由によっては断れる場合もあるでしょう。
急な勤務変更の場合は、チーム内でストレスになりやすいので、ある程度ルールは具体化されているほうが余計なストレスがなくなるので、ルールが何もなければルール化しておくとよいと思います。
くれぐれも管理者やリーダーはむやみやたらにルール化するのではなく、経営者側の決裁のもとで進めましょう。
ルールはときとして批判の対象になります。
管理者やリーダーは嫌われ役になる必要はなく、職員を守るに徹しましょう。
『上がそう言われたので…』でよいんです。
ルール?④:職場風土
これはルールというより今の職場風土の把握といったところです。
遊びのための休みは許されない傾向があるとか年配の職員の方が休みやすい傾向があるとか、休みにまつわる職場の風潮があると思います。
なんとなく慣例化していることを把握しておきましょう。
これは慣例どおりにするということではなくて、必要に応じて慣例を変えていく必要があるということと、なんならルール化できることがあればそうしてもよいかもしれません。
ルール作りが休みのとりやすさにつながる
以上のルールや慣例を把握したうえで、勤務表作成者は、一貫性をもって調整をするようにします。
職員の仕事の出来る出来ないに関わらず、ルールをもとに平等な勤務調整を心がけます。
そのなかで不満が出てくるようであれば、前述のとおり「まずはちゃんと話を聞く」です。
不満の内容によっては、必要に応じてルールを変えていく機会とすればいいのです。
自身の価値観で臨機応変に休み希望に応じてしまうのではなくて、ルールに基づきながらもルールを変えていくという臨機応変さを持つようにしましょう!
そうやって、休みのルールを守るというより、休みやすいようにルールを変えていく姿勢こそがやる気スイッチにつながるはずです!
休み希望が聞いてあげられなくとも、上司の個人的価値観で断ってなければ職員のモチベーションは維持されることが多いものです。
補足:休んでばかりでチームに悪影響を与えている職員の場合
そんな職員さんっていますよね(^_^;)
健康上の理由であれば仕方がないですが、それにしても休みすぎやろ…って思うような職員さんいますよね(^^;
上司は、誰かが休んでいるときに無理が生じている周囲の職員の健康面にも配慮しないといけません。
どういう理由であれ過度に休みが多い職員がいる場合には、いったんは休まざるを得ないことを認めながらも、翌月の勤務は他の職員も休ませたいので今回ほどは聞いてあげられない旨伝えておきましょう。
多くの場合抑止力にはなるはずです。
そのことで今度は周囲の苛立ちを抑え、周囲の職員のやる気スイッチも押すことができます。
とにもかくにも、チームはいろんなタイプの職員さんがいて成り立っていることを忘れてはいけません。
休みをとらずに頑張って影ながらチームを支えている職員さんがもしいたら、しっかりとその職員に感謝の気持ちを伝えましょう。
そして、ときには上司のほうからその職員に休みを補償してあげるような姿勢を見せることができたら、休みがいらない介護士さんのやる気スイッチも押せるのです!
これは結構大事かもしれませんね(^_^)
まとめ
休みをとれたら頑張れる人たちへのやる気スイッチをまとめると・・・
①休みの希望が多くても、その話をちゃんと受け止める姿勢を見せることができたらやる気スイッチ『ON』です!
②職場のルールに基づいて勤務調整するようにしながらも、職員の声を受け止めてより休みやすいルール作りをしていこうという姿勢を見せることができたらやる気スイッチは『ON』です!
③休みすぎの職員をフォローしている職員に配慮できたら周囲の職員のやる気スイッチは『ON』です!
以上、休みの調整は常に全体を見て行いましょう!
ここに書いたことは比較的今すぐできるやる気スイッチですが、ブラック企業への目が厳しくなってきているなかで根本的な職場改革が必要であることは間違いありません。
これは介護業界に限らずだと思います。
もっと休みをとりやすくしないと( ・`д・´)
いよいよ、衛生管理者の出番ですね⬇️
ちなみに今回も補足しておきますが、どうにもしようがない場合は今の職場の問題が大きすぎるということですので転職が妥当かもしれないということを最後に付け加えておきます。
なかなか休みがとれずにやる気が下がっている方。
この記事を読んで、自分でやる気スイッチ押すことは難しいことですが、時代の流れから少しずつ休みやすくなっていくはずです。
企業努力も見えてくるはずですから、そんな未来を描きながらやる気スイッチを押しましょう(p`・Д・´q)