どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!
今回はこちらのツイートを解説したいと思います。
一番風呂じゃなきゃ激怒するおじいさんを後回しにして激怒😡
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年12月10日
入りたいくせに怒ってしまい引くに引けなくなって素直になりたいけどなれない典型的なめんどくさい男の心理の持ち主
どんなに怒られようが引き下がらず誘いきると最終的に黙ってお風呂に来られる方です🛀#介護にまつわる小さな引き出し
昔の男の人って家では殿様だから、間違ってても自分の言い分を通し抜きたい傾向があります。
典型的なめんどくさい男の心理って書いてますけど、素直になりたくてもなれないのは…男だけなんですかねぇ??
今の時代はそんなことないですよね…。
男も女も一緒です(^_^;)
特に恋愛においては男も女も素直になれないことがあるもので、素直になれない経験があれば、この利用者さんの対応が見えてくるはず…というちょっと恋愛に絡めた介護の記事です。
素直になれない人の心理を恋愛から考える
ちょっと!
少しは早く帰ってきてくれる!?
そんなん無理やって!
ただ家のこと手伝ってほしいだけやろ!
え??
今、なんて言った??
(いらんこと言うてもたけど引き下がれんな…(-_-;))
手伝ってほしいだけやろ言うてんねん!
(うわ!ちょっと言い過ぎかも…や、ヤバい…)
本気で言ってんの!?
もう、信じられへん!!
恋愛って、夫婦間でもそうですけど、いらんこと言うてまうんですよね(^_^;)
そして、悪いなと思っていても、引き下がれず、素直になれない…。
なぜ素直になれないんでしょうね??
素直になれない人の特徴
上の例は、男性が素直になれていない場合ですが、私も実はこんなことってあるんですよね(^_^;)
私自身のこれまでを振り返ると「素直になれない」人の特徴が見えてきます( ̄▽ ̄;)
まずはしょーもないプライドが邪魔をするんです…。
「引き下がれんな…」とか思ってしまうんですよね…(´Д` )
あとはしょーもないプライドがゆえに、謝ることを恥ずかしがる…。
さらには、「俺が仕事で大変なことを分かってほしい!」…というような承認欲求がある…。
「素直になれない」人というより、めんどくさい人って気がしてきました…( ̄□ ̄;)!!
今…私自身のことを振り返っているんでしたよね…。
このぐらいにしておきます…(-_-;)
素直にならない「ありのまま」の人もいる??
さて、ちょっと嫌な気分になってきたので、「素直になれない」という人聞きのいい表現に戻して考えていきたいと思います。
「素直になれない」人というのは、本当は素直になりたいと思っている人なんですよね。
よく言えば、相手の気持ちを考えている証拠なんです!
ところが、端から素直になるつもりがない人もいます。
言動のままの「ありのまま」の人のことですね(^_^;)
今度は、そんな「ありのまま」の人の特徴を見ておきましょう。
「ありのまま」の人は、自分が正しいと思っているのでしょうか?
それとも、自分が間違っていたとしても正す必要がないと思っているのでしょうか?
どちらも当てはまるんだと思います。
「ありのまま」の人は、相手と自分を対等に考えている人なんです。
相手も自分も言いたいことは言えばいいという潔さがあります。
悪く言えば相手の気持ちを考えていないということになりますが、よく言えば白黒はっきりしていると言えるタイプです。
一見「素直になれない」人と「ありのまま」の人って同じ言動に見えるんですが、全く違う心理なんですよね(^_^;)
一言で言えば、「素直になれない」人の特徴は弱さです!
「ありのまま」の人の特徴は強さなんです!
この二つのタイプの人って、皆さんのまわりにもうじゃうじゃいますよね(^_^;)
私の経験上は、「素直になれない」人は男性に多くて、「ありのまま」の人は女性に多いのかなと感じています。
そんな男女が喧嘩すると、圧倒的に男がカッコ悪いことになってしまいますよね(^_^;)
さてさて、しょーもない恋愛談義はこのぐらいにして、介護に目を向けていきたいと思います!
「素直になれない」利用者の拒否への対応を考える
ここまで、「素直になれない」人について恋愛を通じて考えてみましたが、恋愛に限らずいろんな場面で「素直になれない」状況はあります。
仕事関係でも友達関係でも「素直になれない」人は、素直になれないことがあります。
そんな人たちを人間観察して、「素直になれない」人なのか「ありのまま」の人なのかを考えてみましょう!
きっと見極めは簡単です(^_^;)
そして、そうした観察力を介護に活かしていきます!
というわけで、冒頭ツイートの事例について考えてみましょう。
頑固おやじは「素直になれない」タイプ!?
この事例で取り上げているのは、認知症の影響による拒否ではなく、性格的なものが影響しての拒否です。
典型的な頑固おやじタイプの利用者さんなんです。
頑固おやじのイメージって「ありのまま」の人のイメージがありますが、実は「素直になれない」人であることが多いんですよね!
この利用者さんは実はめちゃくちゃお風呂に入りたいんです。
ですが、昔の男性の典型的な方で、女性より男性が先にお風呂に入るものといった考え方があるタイプの利用者さんなので、お風呂を後回しにするといつも不機嫌になられます。
日頃は入浴拒否につながると面倒なので、いつも一番風呂でした(^_^;)
ですが、介護場面においては、いつも通りにできることばかりではないんですよね。
これまでお風呂が後回しになって、怒ってしまわれてそのまま入浴できないことも数回ありました。
でも、この利用者さんの拒否を見て、いつも「本当はお風呂に入りたいくせに…」って思っていたんです。
前述の「素直になれない」人の特徴のとおり、この利用者さんは「しょーもないプライド」でいったん拒否したら拒否を通し、「相手の気持ちを考えている」から悪いなとは思いながらも、いったん怒ってしまったら謝るなんて「恥ずかしい」から怒りつづけ、強い自分を認めさせたいという「承認欲求」を持ち合わせています。
弱さゆえのただの強がりな人なんです。
こうした性格の特徴を知っていると、お風呂に入ってもらえる方法を考えることができます。
その成果が冒頭ツイートなのです!
いざ実践!素直になってもらおう!
お風呂に入ってもらうためには、ただの強がりであることを知っていれば答えは簡単!
ホントはお風呂に入りたいわけですから!
あきらめずに誘いきることです( ・`д・´)
お風呂は絶対に入らへんぞ!
いや、入りましょうよ!
入らへん!
入ったほうが楽なんで!行きましょ!
行かへん!
お願いします!行きましょ!
たったこれだけのことでした(・・;)
見ていた職員さんも驚かれていました!
直前までめちゃくちゃ怒っておられましたから…(^_^;)
ちなみに、私自身、お風呂ではないんですが、日常のなかでこんな体験があるんですよね…。
外食する予定が、何かがきっかけで怒ってしまって「行かへん!」と言っていたのですが、妻に誘いきられ渋々腰をあげてちょっと怒りながら食べに行くという…(^_^;)
内心「もっと誘ってくれよ!行くから…」と思っていたりもするんです…(ー_ー;)
お恥ずかしい・・・(+o+)
しょーもないプライドを持った男性の方なら分かっていただけると思います。
男って単純なんですよね…。
「ありのまま」の人の入浴拒否対応についても考えてみた…
「ありのまま」の人が入浴拒否する場合は、入浴する気がありません(-_-;)
その場合、通常の入浴の声かけとは違う角度から対応を考えたほうがよいと思います。
入浴する気にさせる必要があるということですね!
多くの入浴拒否はこのタイプなんです。
認知症によって「いまお風呂に入るということが理解できない」ことから現れる入浴拒否ですね。
その一例がこちらの記事です↓
私たちは、多くの入浴拒否を認知症のせいにしていますが、認知症でなくても「今お風呂に入るということが理解できない」ことってあるんですよね。
なんで昼からお風呂入らんなんの?
なんで知らん人と一緒にお風呂入らんなんの?
認知症だから理解できないような言い分ではなく、普通の言い分ですよね(^_^;)
そう考えると、認知症でない「ありのまま」の人が入浴拒否された時の対応も、認知症の方の入浴拒否も対応の仕方も考え方はさほど変わらないことが見えてきます。
どうすればお風呂に入りたいと思ってもらえるかを考え、対応を工夫するということです。
だって、「ありのまま」の人の入浴拒否も、認知症の方の入浴拒否も、端からお風呂に入る気がないんですから…。
私たちの日常から考える介護
このように、私たちのふとした日常のやりとりに介護のヒントがあることがあります。
自分自身の日常の中での心の動きを知っておくと、それを介護に活かせることがあります。
今回の対応例は、私の日常のしょーもないプライドをもとに考えた対応例でした。
思った以上にうまくいったので、自分を見ているようで恥ずかしくもなりましたが、自分の思考を分析するだけでも介護のスキルって上がると思うんです。
もちろん自分の思考だけでなく、家族や友達の思考のクセを知ろうとすることが介護に活かせることがあります。
だから、人とたくさん話をします。
人がどんな価値観を持っているのか?
どんな考えでどんな行動をしているのか?
興味深く話を聞くことをたくさんしています。
ツイッターでいろんなつぶやきを見たりブログを読むのも参考になります。
心情を赤裸々に綴ってくれるようなツイートやブログを読んでいると、その方の心の動きがよく見えて介護に活かせることがあります。
そして、そうしたいろんな人たちの心情の理解は、介護だけでなく、人材育成にもつながるんです。
結局は、利用者さんも職員さんも、家族も友達も、みんなおんなじ人間なわけで、みんな違うから面白い!
いろんな価値観や考え方を知ると、それは他の誰かとよく似ていたりもするんです。
違うと言っても似ていることはよくあることですからね。
ついでにまだの方はこちらの前回記事もご覧になってください↓
まとめ
今回は私のしょーもないプライドが生んだ好プレー介護を紹介させていただきました(^_^;)
自分自身のしょーもないプライドって、人に話すのは恥ずかしいことかもしれませんが、私の場合はそういったことを積極的に人に話すようにしています。
これにはメリットがあって、私のしょーもない考え方のクセを皆に知ってもらっておけば私自身「そんなやつや!」と思ってもらえて楽ですし、その思考を皆に知ってもらうことで「こんなやつもおるんや!」と思ってもらえたら、それが介護の幅を広げることにつながるんです!
ここに書いた対応例は、本当に小さな引き出しだと思います。
多くの入浴拒否の利用者さんには通用しない事例だと思いますが、こういった引き出しの積み重ねが、確実に介護の幅を広げてくれます。
一度いろんな引き出しを覗いてみてください↓