どうも、ヨウPです。
今日は、先日の介護の一場面について書きたいと思います。
その一場面での学びを“介護にまつわる小さな引き出し”としてこんなツイートをしました。
デイ等でそれなりの人数のホールを一人で盛り上げる回想法
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年11月17日
1️⃣子供の頃の食や遊びの話を投げ掛けると経験談で勝手に盛り上がる
2️⃣他のテーブルに話をふるとそのテーブルも勝手に盛り上がる
3️⃣新たに出てきたワードを他のテーブルに投げ掛ける
4️⃣次々勝手に盛り上がる#介護にまつわる小さな引き出し
このツイートにつながった介護の一場面についてご紹介しながら、このツイートの解説をしていきたいと思います。
ちなみに回想法についてはこちらの記事で触れていますのでご覧になってください↓
でもって、その介護の一場面の様子は結婚式の「キャンドルサービス」のようであったので、「介護×キャンドルサービス」で記事を広げていきたいと思います!
回想法につなげてホール全体を盛り上げる一例
先日、私の勤めているデイでの出来事です。
私は送迎の対応をした後、ホールの見守りをしていました。
回想法につながるきっかけ
ある利用者さんがある赤い実のなった植物を持って来てくださったんです。
これ、南天ですか~?
これは千両やで!
南天とどこが違うんですか?
千両は上向きに実がついてて、万両は下向きやな~。
南天はなんて言うたらええかな~??
興味津々の私はどんどんテキトーに話を広げます。
この実って食べれないですよね(^_^;)
食べたことはないけど、鳥は食べにくるで~!
…こんなふうにして、食べられるかどうかに話が広がっていきました(^_^;)
すると…
山にある紫の実やったらよー食べたけどな~!
なんていうんやったかいな~??
そんな話が送迎車の中で繰り広げられ、そんな話はそのままデイ到着後もホールで繰り広げられたのです。
正確には、繰り広げさせたんですけどね(^_^;)
回想法でホール全体を盛り上げる!
デイホールに到着し、それぞれにテーブルに着かれた後、先ほどの利用者さんの隣の利用者さんに南天を見せながら尋ねたんです。
これ、何か分かります~?
たったこれだけで、後は利用者さん同士で会話が繰り広げられていくのです。
話は昔食べた山菜の話に広がり、イタドリだのテテマルだのシティボーイの私には聞いたことのないものばかりが登場!
自然と私も質問の嵐です(^_^;)
なんですの、それ??
で、私は他のテーブルへ向かい…
テテマルって知ってます??
そのテーブルでも話は勝手に盛り上がり、しまいには…
昔はスイカ盗んで食べたりしよったんや!
それが普通やったんやで(^_^;)
どんどん広がります!!
そして、3つ目のテーブルへ…
スイカ盗んだことあります?
どえらい質問になってしまいました(^_^;)
それでも、勝手に話は盛り上がるのです!
恐るべし!回想法!
キャンドルサービスのように回想法で火を灯そう!
こうした支援は、何か技法があるわけでもなく、ただただその場を楽しんじゃってるんです(^_^;)
ですが、あえて技法っぽく言うとすれば…
キャンドルサービス型回想法!
こう名付けることにしましょう!
キャンドルサービスと言えば、結婚式披露宴で各テーブルのキャンドルに新郎新婦が火を灯して回る結婚式では定番の演出ですね!
なぜ、キャンドルサービスに例えているかと言うと、キャンドルサービスって各テーブルで火が灯されたらそのテーブルに人たちに笑顔があふれるじゃないですか!
火が灯るとしばらくは幸せな雰囲気に包まれて、それが次のテーブル、その次のテーブルへと広がっていくわけです。
私がやっている回想法はその様と似ているんです!
テーブルごとにポッと火を灯すんです!
ほんの少しの言葉の投げかけです。
どんな火が灯るかと言うと、走馬灯ですね!
走馬灯というのは、「記憶が頭の中を駆けめぐる様子」を表す言葉として使われます。
私の灯した火によって、利用者さんの頭のなかは「走馬灯」のように昔の記憶が駆けめぐるわけです!
すばらしい介護技術ですよね!
ぜひ皆様もやってみてください!
注)走馬灯は人が死ぬときに見ると言われていますが、このキャンドルサービス型回想法によって人が死ぬことはございません。
まとめ
回想法は、難しい技術を使わずして気軽に使える立派な介護技術です!
今回は「植物」を攻めてみましたが、芸能人なんかも盛り上がります!
冒頭でも紹介しましたが、こちらをご覧くださいませ↓
今回の記事で言いたいことは、このキャンドルサービス型回想法が職員1人でもホールを盛り上げられる方法という点です!!
人手不足でホールが静まりかえって困っているときは、ぜひ「キャンドルサービス型回想法」をご活用ください!
認知機能も改善して、イイこと尽くしですよ!