どうも、YO-PRINCEです。
先日、免許の更新に行ってまいりました。
人生初めてのゴールド免許でこんなツイートをしました。
本日人生初のゴールド免許をいただきました🏎️✨
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年10月30日
これからも事故防止に努めたいと思います。
交通事故防止のための心得はこちら↓
1️⃣速度は控えめに
2️⃣安全確認の徹底
3️⃣運転に集中
介護事故防止のための心得はこちら↓
1️⃣速度は控えめに
2️⃣安全確認の徹底
3️⃣介護に集中
「運転」と「介護」って似ているところがあるんですよね。
今日は「介護×交通ルール」で、介護事故防止のために気を付けるべきことを記事にしていきたいと思います。
今日は第1弾ということで「速度は控えめに」についてです。
交通事故も介護事故もゼロを目指して、書いていきたいと思います。
交通事故防止のための「速度は控えめに」
車の運転で「速度を控える」ことは間違いなく事故防止につながります。
ところが、急いでいる時はついつい速度が上がりますよね。
一方で、あまりに速度を守りすぎていると「あおり運転」の被害に遭ってしまうかもしれません・・・。
制限速度というものがあるにも関わらず、速度がなかなか守れない理由は二つです。
- 急いでいるとき
- 後続の車に気を使うとき
誰しも皆急ぐときもありますし、後続の車に迷惑をかけたくない・・・。
だから速度を出しちゃうし、それによって事故になってしまったとしたら残念でなりません。
よくよく考えると、「急いでいるとき」というのも誰かに迷惑をかけないように急いでいることが多く、結局は誰かに迷惑をかけないように速度を出してしまうことが多いのではないでしょうか?
「誰かのために」・・・。
日本人の特徴のような気がしてなりませんね(^_^;)
日本人の特徴はさておき、日本の制限速度は海外と比べて何か違いがあるんでしょうか?
何か見えてくるかもしれないので調べてみました。
海外と日本の制限速度
日本は海外と比べて制限速度の捉え方ってどう違うんだろう??
そんなことが気になって調べていたところ、見つけたこちらの記事↓
海外の制限速度の特徴をまとめると…
生活道路は制限速度は30㎞/hと設定されている場合が多い。
入れ組んでいる市街地ではそれ以下の場合もある。
さらには…
逆に郊外に出ると50、80、100と速度標識が目まぐるしく変わっていき、バイクやクルマの流れる速度もスムーズに変化していく。
海外では、場所によって適切な制限速度が設定されているようです。
一方、日本はどうでしょうか?
前述の記事でも書かれているとおりですが、日本の場合は「?」となる制限速度設定って多いんですよね。
なんでここが50㎞/h制限やねん!?
こんな道60km/h守ってる車あるかなぁ??
海外のように、走りやすい道は70㎞/h、80㎞/hと制限速度を上げても問題ない道路ってあるんじゃないでしょうか?
逆に、生活道路は40㎞/hでは危ない場所もあることも、車を運転されている方なら誰しも感じておられることではないでしょうか?
最近では生活道路には「ゾーン30」という標識で30㎞/h制限としている区域も増えてきているようです。
日本も、海外のようにもっと柔軟な制限速度の設定が必要な気がしてなりません。
日本は、どうも一律が好きなようで・・・。
それと変化を嫌う傾向があります・・・。
速度を下げさせる工夫についても海外と比べると日本がまだまだなような気がしてなりません。
多くの人が制限速度を超えてしまっているような道路なら適正な制限速度に見直してみても良いように思いますよね(^_^;)
ここまで日本の制限速度が適正かどうかを書いてきましたが、いぜれにせよ制限速度違反は法律違反です。
そして、対歩行者の事故では、速度が30㎞/hを超えると致死率が大幅に上がると言われています。
速度は控えめにするに越したことはありません。
一生を無駄にしないように、制限速度は守るべきであり控えるべきであることを字を大にして書いておきます!
介護は速度が勝負なのか?
さて、ここで介護に目を向けていきたいと思います。
交通ルール同様に、介護でも「速度は控えめに」です。
どういうことかと言うと、介護ってどうしてもペースが速くなりがちなんですよね。
そして、「(仕事が)速い」ことが評価されてしまうこともあるんです。
もちろん雑務的なところは速くでもいいし、速い方がよいと思います。
問題は「介護」の部分です。
更衣介助、排せつ介助、入浴介助・・・。
すべてが速くなりがちです。
そこには、今の人員体制では介護業務が回せない…という背景があります。
限られた時間と限られた人で介護をしていくうえで、突発的なことも多々起きてしまうものです。
尿失禁で衣類まで尿汚染・・・。
服を着てもらったら裏表反対であることに気が付いた・・・。
お風呂に入ってもらったら思った以上の長湯・・・。
次の介護の時間がなくなってしまうんですよね。
こうなってくると、介護が速くなるのも仕方ないように思えます。
そして、新人職員はテキパキと素早く介護している先輩職員を見て憧れてしまったりしてしまいます。
介護が速いのは仕方ないことだし、利用者のペースとか言ってのそのそして他の介護ができてなかったら意味ないっしょ!
確かにそう言われてしまえばその通りです。
ところが、慣れた介護士さんは、それでも利用者さんのペースを守りながら限られた時間内に介護をやりとげていることがあります。
その差はどこにあるのでしょうか?
何か方法あるのであれば、介護はゆっくりできるに越したことはないですから知っておきたいですよね!
利用者のペースを守る介護士が知っていること
業務に追われる介護という仕事の中で、利用者さんのペースを守って介護をしている介護士さんが知っていることは3つです。
- 優先順位を知っている
- 利用者のできることを知っている
- 介護を速くすることで起こるリスクを知っている
これだけです。
これだけと言ってもこれが実に難しい!!
知っていても実践するのが難しい!!!
とはいえ、知ることで変えられることがあるかもしれないのでまずは知っておきましょう!
すでにされている方は、確認して共感いただいて、そのことを多くの介護士さんに伝えっていってほしいものです。
優先順位を知っている
今しなくていいことってありますよね。
これは介護じゃなくてもあります。
忙しい時間帯にやらなくていいことは後回しにします。
後に回した方が効率がいいことは後回しにします。
それは、介護でも一緒なわけですが、この優先順位の捉え方は介護においては意外と複雑なものだと思っています。
目に見える優先順位は、まだハードルが低くて多くの方がされているかもしれません。
- 空いた時間にすることは、忙しい時間帯にしなければいけないことを優先的にやっておく。後でもできることはしない。
- どの利用者さんからトイレ誘導するか?早くトイレに連れていかないと失禁される方がおられたら当然その方からトイレに行きます。
あくまで一例ですが、そんな感じのことを考えて介護業務に当たります。
そして、さらに目に見えない優先順位も考えないといけません。
いつもやっていることがいつもの光景になっていると気づけないようなことがあります。
- Aさんの排せつ介助の後にすべきことは、Aさんの口腔ケアかBさんの排せつ介助か?Bさんの排せつ介助を後にすると、Bさんの訴えの対応という大変な仕事が待っている!?
- Cさんの訴えにちゃんと対応しておくと、実は後が楽。Cさんの訴えの対応より他の介助を優先してしまっていると、ずっとCさんの対応がつきまとい業務の効率が落ちる。
これら介護に特有の訴えの対応は、両方をやって比較しないと見えてこないことです。
両方やってみなくても、「こうすればどうなる」を想像して、常にいい方を選択されている介護士さんもおられると思います。
この訴えをいかに減らすことができるかというのは介護においてはとても大切な思考で、これができれば自身の心の安定にもつながり、介護の速度を落とせることにつながります。
出来る介護士は常に優先順位を考えて介護をしているのです。
利用者のできることを知っている
利用者さんのできることを知るということは当然のことながら大切です。
ところが、利用者さんのできることを知っていても、介助してしまったほうが速いと捉えてしまって、なんでもかんでも介助することが当たり前の感覚になってしまっていることがあります。
確かに介助してしまった方が楽なことはありますし、そうしないと業務が回せないこともあります。
ここで言っておきたいのは、「なんでもかんでも介助するほうが速い」となってしまわないようにということです。
- 上着の着衣が出来る方を介助してしまうより、自分でしてもらっておいて今できることをしておいたほうがいい。
- 「待つことができる」というのは大切な能力です。どのぐらい「待つことができる」かを知っておくと、その時間を使ってできることが見つかります。
これらを実践するためには、その方がどのぐらいの時間でその行為が出来るかを知っておかないとなかなかできません。
5分なのか?10分なのか?その時間を使ってできることは何なのか?
「待てる」力でさえも使ってしまえばいいと思います。
そのためには、アセスメントが大事になってきます。
アセスメントについてはこちらの記事をご覧ください↓
介護を速くすることで起こるリスクを知っている
利用者さんのペースを守る介護士さんは、介護を速くすることで起こるリスクを知っています。
- ADL、QOL低下
- 利用者が不穏になる
- 失禁による衣類汚染
介護が速くなるということは、介助しすぎてしまうということなので、できることをさせてもらえなくなってADL低下、その影響を受けてQOL低下と連鎖していきます。
介護が速くなるということは対応が雑にもなってしまうので、認知症の有無に関わらず利用者さんを不穏にさせてしまうことにつながります。
最後の「失禁による衣類汚染」というのは、介護が速くなって一番起こりやすいのは排せつ介助が不十分になるということなので、この中に加えました(^_^;)
トイレに座ってもらったけど、待ちきれず早々とトイレ介助を終了してしまい、その後大失禁からの衣類汚染となることがあります。
オムツ交換をしてければうまくパッド当たっておらず、尿漏れからの衣類汚染となることがあります。
これらは介護現場では実に多いケースです。
そして、介護士さんは思うのです。
またAさんがオムツ交換した後やなぁ…。雑やねんなぁ(-_-;)
こんなふうにして介護を速くするというのは結局余計な仕事を増やすことにつながることが多いのです。
介護において「速さ」はリスクにつながる大きな要因です。
介護業務を教えるときは、まずは丁寧な介護を教え、「速さ」など教える必要はないと思います。
「丁寧」というベースをしっかり作り上げたうえで、そこでようやくどうすれば早く業務が終わるかを教えていけばいいのです。
ここまでずっと「速い」を使ってきましたが、ここで初めて「早い」を使いました。
速い➡️動作が速やかである
早い➡️時間が短い
引用元はこちらの記事です↓
要するに「速い」は×だけど、「早い」は◯ってことですね。
いくら「早い」としても、「速い」ならその時点で×です。
「速い」は事故につながりやすいのは、交通事故と一緒です。
近道して「早い」道を見つけるのは◯ですよね。
交通事故防止と考え方は一緒で、制限速度を設け、速度を控えられる工夫をした方がいいのかもしれません。
介護速度を控えるルールと工夫
では、介護の制限速度についてどんなルールを設けていけばいいかを考えていきましょう。
介護速度を控えるルール
これは、どんなルールを作ったとしてもなかなか守れません。
でも、ルールは抑止力にはなります。
これは交通ルールにおける制限速度と一緒です。
60km/hの制限速度と決めておくことで全員守れなくとも抑止力にはなります。
介護においても、ルールは決めておいたほうがいいということです。
ここで大事なことは、交通ルールの制限速度と一緒で前述した海外の交通ルールのように理にかなった制限速度の方が守ってもらいやすいということです。
ほとんどの車が70km/hなら70㎞/hを制限速度としてほうがいいというイメージです。
では、介護の制限速度の数値化って可能なのでしょうか?
ある程度は可能かと思います。
例えば、入浴介助が速くなってきているときに「全部で40分はかける」といったルールを作ることです。
ここで実際の体験談を書きたいと思います。
あるユニットで「2時間で5人は個浴でお風呂に入れる」という状況になっていたことがあったんです。
計算すると、1人24分ということになります。
個浴で入浴介助したことがある方なら分かって頂けると思いますが、かなり早いです…。
介護士さんたちは当時は早いという自覚はなかったようですが、利用者さんからはこんな言葉があったんです。
もう上がらなあかんやろ?
利用者さんのなかでは、早くあがらないといけないという意識が根付いてしまっていたのでしょう。
そして、その利用者さんは職員のなかでは「お風呂から上がるのは早い人」となっていくのです。
こういうことは多くの介護現場で起こっているのではないだろうかと思います。
正直やむを得ないところもあるとも思うので・・・。
速く介護をしないと回らない日々の業務のなかで、速さに慣れてしまうことは十分に起こりえます。
これもまた車の運転と一緒です。
その慣れてしまった感覚を戻すために私がしたことは、「入浴には40分時間をかける」というルールでした。
そしてそれが実現できる入浴計画を作り直したということでした。
その結果、入浴介助の速度は遅くなっていきました。
これは、ルールで介護速度を遅くする一例ですね。
その他には、ある特定の時間に1~10までの業務をしてバタバタしてしまっているような場合は、1~7までしかしないと決めるといったルールが有効かと思います。
これは、その後でも十分できるような業務は後に回しちゃうということですね!
介護速度を控える工夫
後は工夫あるのみです。
前述の紹介記事のなかでもありましたが、速度を控えさせる工夫は意外と簡単なことだったりします。
介護速度を控えさせる工夫も意外と簡単なところにあるはずです。
例えば、「ゆっくりと介助しましょう」と言ってもダメだったらこんな取り組みをしてみます。
排せつケアで、利用者さんにできること一つでいいんで見つけてみましょう!
全介助をしていた利用者さんだけど、何かできる力を持っておられそうな方を選んで、そんな働きかけをしてみるのです。
できる力を見つける方法は「介助しぜずに見守る」ことです。
そうすることで利用者さんのペースが見えてきて、「待つ」介護ができるようになっていきます。
そして、「待つ」介護ができはじめてきたら、介護に時間がかかるので業務がまわらなくなっていく可能性が出てきます。
そんなときはこんなふうにチームに投げかけておきます。
業務がまわらんようなる可能性あるから、余計な業務がないか教えてください!
これだけで、業務改善へと動いていくものです。
業務改善に向かわせる工夫ですね!
業務改善についてはこちらの記事をご覧になってください↓
まとめ
ちょっと長くなりましたが、私のゴールド免許取得記念として「介護×交通ルール」で記事を書いてみました。
これで、介護事故だけでなく少しでも交通事故ゼロにもつながっていけばと思います!
ということで、第1弾でした(^_^;)
キーワードは「速度」。
介護事故防止における「速度」への対策は、交通ルールと全く同じ考え方で取り組むことができると思います。
交通ルールを現状に即して見直し、守らせていくこと。
交通ルールの場合は法律を変えないといけないので、なかなか難しいところがありますが、介護のルールは変えやすいはずです。
いや、変えなければいけないものです。
もちろん、ルールを変える場合は必ず現状把握を怠らないようにしましょう!
この記事に書いたことは私の現場での経験則をもとにしているので、参考にしていただけると思います。
ただし、皆様の施設の課題がどこにあるのか、どの程度かによっては、取り組み方は大きく変わってくると思うので、気をつけてください。
あとは、工夫です。
これはもう想像力ですよね!
このブログは私の妄想から書いている記事が多いので、想像力をかきたてるにはいいかもしれません・・・知らんけど。
…すみません、このフレーズをツイッターでよく見かけるので使ってみました(^_^;)
では、次回第2弾は「その2:安全確認」で記事を書きたいと思います。
続きはこちらです↓