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特養の看取り介護で連絡帳!?思いをつなげる仕組みを作ろう!

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どうも、ヨウ-P(@s_y_prince)ことYO-PRINCEです!
いろんな切り口からカイゴのヒントをお届けしています!

今回はこちらのツイートを解説していきます。

特養で看取り介護をし始めたころ、まだまだ施設の看取り介護指針も不十分なもので、試行錯誤の日々。

そんななかで試したご家族との連絡帳

部屋に置くご家族との交換日記のようなものでした。

看取り介護で家族に伝えるべきこと

私が特養でケアマネジャーをしていた頃、慣れない看取り介護を前に取り組んだのが冒頭のツイートです。

看取り介護は、いつ最期を迎える日が来てもおかしくないステージです。

食事が摂れず、水分が摂れず、徐々に衰弱していかれる姿を前に、ご家族に伝えられることはどうしてもマイナスなことばかり…

定期的に家族との情報共有は行っているものの、出来る限り事務的にならないように日々のリアルな介護をお伝えできないものかと悩んでいました。

難しいのは、その利用者だけを介護しているわけではないという現実です。

複数の方の看取り介護を並行して行っていることも多々あります。

頭のなかは情報でいっぱいなんですよね…。

そのなかで、ちゃんとした説明がご家族にできているか…と言うと現実がこうです…。

すみません。
◯◯の家族のものですが…最近の様子がどうですか?

最近の様子はですね…なんとか食事は食べられてますし、状態も安定しておられますよ。
お風呂のほうも入ってもらえてますし…。

他の業務も抱えながら…のなかで、突然面会に来られたご家族に、差しさわりのないことしかお伝えできないといったことが多々ありました。

伝えたいのはそんなことではないんですよね…。

日々の介護のなかで伝えたいエピソードはもっとあるんです!

でも、それを介護現場とうまく共有できていなかったり、介護現場のなかでもうまく共有できていなかったりして、ステキな小さなエピソードが眠っていたりするのです。

そのステキな小さなエピソードがどんなものかというと…、

今朝、小さな声で「おはよ…」と言ってくれました。

オムツ交換のときちょっとお尻を浮かせてくれました。

ほかには、利用者本人の反応はなくとも…、

今日は午前中美空ひばりの曲を聴いて過ごされました。

…なんてエピソードもステキですよね!

介護現場のなかでは「いつもの当たり前の出来事」となっているようなことのなかにこそ、ステキなエピソードが隠れていることもあるのです。

そうした小さな共有こそが、ご家族にとっては宝物となってくれることがあります。

看取り介護でご家族に伝えるべきことは、そうした日常だと思うのです。

そんなステキな日常をどうしたらご家族に伝えられるかという悩みのなかで取り組んだ工夫が「連絡帳」だったのです。

在宅ケアでよく使われる「連絡帳」の発想で!

私は、特養での看取り介護の経験をするまでに、通所サービスでの経験がありました。

在宅では、在宅サービスと利用者さんやそのご家族との情報共有に「連絡帳」というものを使うことがよくあります。

通所サービスでは当たり前のように連絡帳がありますし、訪問看護や訪問介護でもそうしたツールを使って、家族との情報共有をされていました。

ですが、通所サービスに勤務していた頃は、実はさほど連絡帳の必要性は感じていなかったんです。

連絡帳の必要性を感じることができた利用者はほんの一部。

なぜなら、日々変わり映えのない支援のなかで、取り立てて書くこともないような現実があったからです。

もちろん、ご家族によっては連絡帳をとても大切にしてくれた方もおられたので、すべての利用者にとって必要性を感じなかったわけではありません。

サービス中の様子が分かる連絡帳を楽しみにしてされているご家族も当然おられました。

そんな連絡帳を思い浮かべながら、施設に「連絡帳」があったらどうなんだろう…と思ったのです。

施設入所されている利用者のご家族は、施設での日常を知ることができるのは面会時の数分だけです。

しかも毎回職員さんと話すわけでもありません。

職員さんが忙しい時間帯に面会に来たときには、職員に話しかけることもできないでしょうし…。

それに記録の開示要求なんてことができる家族も少ないと思います。

そんなとき、部屋に「連絡帳」があったらどうでしょう??

いやいや、そんなもの置いてたって無理っすよ!
現場の忙しさ知らんでしょ!

介護現場からはきっとそんな声が聞こえてくると思います(^^;

なので、ちょっとしたメモ用紙ぐらいのものにしました。

現場が書きやすいような様式にして、介護現場が納得できる様式にしました。

○で囲むぐらいでもよいような部分も作り、何も書いていない日があってもいいぐらいの様式にしました。

「連絡帳」と言うより、ちょっとした「交換日記」のような感じのイメージです!

ご家族とのコミュニケーションの幅が広がるんじゃないかと期待が膨らんでいきました!

というわけで、「看取り介護の利用者数名に限定すればできるんじゃないか」と思い特養での連絡帳を導入したわけです!

特養の看取り介護での「連絡帳」の是非

特養の看取り介護での家族との連絡帳は概ねよかったんですが、一つの事例で終わってしまいました…。

ちょっと当時の実践を振り返ってみたいと思います。

家族とのコミュニケーションは良好!

これは言うまでもなくですが、ご家族の反応としては良好でした。

前述のとおり、ご家族が面会に来られたとき、職員と話せないことは多々ありますし、忙しそうな様子を見ていると職員に声がかけにくいことも度々です。

ケアマネジャーや相談員だってゆっくりご家族と話せないこともあります。

話しやすい職員がいない…ってこともあることでしょう。

そんなとき、せっかく来た面会で様子が分からないまま帰ってしまわれるのはもったいないわけです。

ご家族が部屋に置いてある連絡帳を見れば、日頃の様子を知ることができます!

そして、ご家族は感謝の意を連絡帳に残すのです!

そうすると職員も嬉しいもので「また何か書いてみよう」という気持ちも生まれるものです。

職員と家族のコミュニケーションが確実に深まっていました!

職員のモチベーションアップ!

やはり反応があるものに対しては職員もやる気が出るものです!

日々の記録なんて、たまに上司に誉めらるぐらいのことですからね(^^;

連絡帳にご家族の反応があると、また書こうと思えますし、書く材料を探そうとも思えるものです。

つまり、日々のケアの質の向上にもつながるわけですね!

いいことしよう!

いいこと書こう!

…ってなるわけですね!

重度化のなかで継続が難しくなる…

連絡帳そのものはよかったんですが、これは一事例だからできた方法だったのです。

結局は看取り介護ということもあって中途半端なことも書けず、職員は連絡帳を書くことに力が入ってしまうわけです。

そうなると職員負担が増え継続が難しくなるわけです。

一事例であっても、忙しい介護現場ではプラスαの業務は大きな負担になることがあるんですよね…。

その後当時の特養では、重度化とともに取り組みの継続は困難だということになり、「連絡帳」は一事例で終わってしまったのです…。

特養は平均要介護度が「4」以上の施設も増えてきています。

いい取り組みでも継続できる方法にしないといけないという視点がとても重要と言えます。

看取り介護の「連絡帳」から学ぶべきこと

看取り介護の連絡帳の取り組みは間違いなく「いい取り組み」でした。

ここまで書いてきたとおりです。

ですが、忙しい介護現場で新たなプラスαの取り組みをしようと思えば、出来る限りシンプルなもののほうがいいんです。

「一言エピソード」ぐらいでもいいのかもしれません。

職場の能力や業務量に応じた取り組みであれば、二言でも三言でもいいと思います。

「一言しか書かない」ことをご家族と共有してしまい、連絡帳の名称を「一言日記」としてしまうのも面白いと思います。

看取り介護のなかには、淡々と変わらない日々が過ぎてゆくようなケースもありますし、一言でさえ難しく、たいしたことが書けないこともあることでしょう。

でも、いいんです。

関わってくれた職員のたわいもない一言でも「手書き」で書かれている言葉がご家族の心に届くはずです。

今日はいつもより顔色がよかったです。

昼はごはんを頑張って食べてくれました。

今日は晴れ。窓を開けて外の空気を吸ってもらいました。

看取り介護は、特別なことをしないといけないわけではありません。

これまでどおりでもいいんです!

まとめ

施設での看取り介護は、家族にどのように関わってもらうかってかなり大切なことだと思います。

なかには家族との関係が希薄になっている利用者もたくさんおられます。

そんな関係を看取り介護で何とか近づけたい!

「連絡帳」の導入にはそんな思いもありました。

可能なのであれば、看取り介護に関わらず施設の全利用者に「連絡帳」があってもいいかもしれません。

もちろんできるだけシンプルな方法がいいですし、ツールは「連絡帳」でなくてもいいと思います。

とにかく「思い」をつなげることです!

家族と離れているからこそ、家族と利用者をつないでいきたいですよね!

 

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