どうも、ヨウ-Pです。
これまで好きなアーティストの曲に絡めてブログを2度書きました。
こちらMr.Childrenの「あんまり覚えてないや」↓
こちらはBOOWYの「MORAL」↓
今回はRADWIMPSの「最大公約数」で書きたいと思います。
恋愛を続ける秘訣は最大公約数!?
何を求めるでもなく 無理に意味を添えるでもなく
つまりは探しにゆこう 2人だけの最大公約数を
僕は僕で君は君 その間には無限に
あるはずだよ二人だけの公約数
RADWIMPSの「最大公約数」の歌詞です。
この「最大公約数」は恋愛の歌です。
時代によって恋愛のあり方も様々。
ひと昔前なら、亭主関白で「女は男をたてる」ような恋愛が常識でした。
ちょっと前は、男と女の立場が逆転して女が圧倒的に強い時代(-_-;)
そして今は、「最大公約数」の恋愛なんだと思います。
それぞれの生き方を尊重する時代で、恋愛もまた2人の人生であるとともにそれぞれの人生だという考え方が一般的となってきました。
こんなふうにして、時代によって恋愛のあり方は違います。
それでも、長く続ける恋愛の根底にあるのは、どの時代においても結局はこの「最大公約数」の考え方なんだと思うんです。
2人の間にあるであろう公約数を探しに行こうとRADWIMPS野田洋次郎は歌っています。
「最大公約数」は、いろんな意見の中にある共通点といった意味で使われることがある言葉ですが、恋愛における公約数というのは共通点というわけでもなさそうです。
僕は仕事が大好きだ。
仕事しすぎで困るけどそれがなくなったらあなたじゃない!
こんなふうにして二人の間の公約数が見つかっていくわけですが、それは言葉では説明しきれないものであることが多いんですよね。
嫌だけど許せちゃうようなことも含めての公約数を探し続けるわけです。
そして、この歌の冒頭の歌詞がこちら↓
僕の二歩は君の三歩 僕の四歩は君の六歩
そんな風にこれからも歩いていければいいと思うんだ
2人だけの最大公約数を探り合いながら歩みは違えどともに歩き続けることができることが恋愛なんでしょうね。
では、ひとまずRADWIMPSの「最大公約数」を聴いておきましょう!
チームで介護を続ける秘訣は最大公約数にある
恋愛は二人の生きる道であり、それぞれが生きる道でもあります。
恋愛と介護は似ています。
似ているというより、どちらも生き方なわけなんで考え方は一緒だと思います。
親子や夫婦の最大公約数
在宅での介護は、夫婦のどちらか、または息子や娘が介護者となる場合が多いと思います。
まだまだ日本が自己犠牲の介護観が色濃く残っているので、どうしても介護者が頑張ってしまうケースが多いようです。
私が介護をしてあげなきゃ・・・。
誰にもこんなこと相談できないわ・・・。
その頑張りすぎの先に起きてしまうのが虐待であったりしてしまう・・・。
頑張りすぎの反対も起こっているようです。
忙しいしどうにもできんな・・・。
まぁ、このぐらいならまだ大丈夫だろう。
大丈夫、大丈夫・・・と、ケアマネジャーの依頼もせず、サービスも使わず、時間が過ぎていく間に認知症が進行してしまい、余計に介護を大変にしてしまうケースも多いものです。
自己犠牲か、自己優先か・・・
そんな極端じゃなく・・・
本当は、要介護者と介護者の最大公約数を探すということが大切なのです。
僕は僕で君は君 その間には無限に
あるはずだよ 2人だけの公約数
二人の公約数はどこかにあるはずです。
ですが、「介護」の関係は「恋愛」よりも難しいとは思います。
「親子」や「夫婦」といった関係で長く築きあげられてきた絆があれば、なんとかなりそうにも思いますが、「介護」という関係は、これまでの関係性とは全く違う関係性ができてしまうので、「家族だから当たり前」といった感覚だけでは難しいものがあります。
それに、「親子」「夫婦」として長く続けてきたがゆえの「しこり」があったりものするので、「介護」という関係になったときに、さらに問題を難しくしてしまうことは多いものです。
それでも、介護者と要介護者のそれぞれの人生があるので、二人の公約数を探すしかないのです。
ケアマネジメントとしての最大公約数
在宅介護は多くの場合は家族だけでは難しいです。
なので、出来る限り早い段階で誰か相談できる第三者に入ってもらった方がよいと思います。
まずは入口は地域包括支援センターや居宅介護支援事業所が担うことになりますが、出来る限り信頼できる第三者がよいと思います。
人間にはどんな相手でも相性というものがあります。
介護は、人には言いたくないあらゆることを話す必要が出てくるので、話しやすい第三者であるほうがよいことが言うまでもないことです。
ところが、入口の時点では相手は見えません。
その相談できる第三者が早い段階でこんなことを言ってきたらどうでしょう?
とりあえずデイサービスは使ったほうよいですよ!
精神科に連れていったほうがいいですよ!今はいい薬があるんで!
施設の申し込みだけはしておきましょう!◯◯という施設なんてどうですか?
介護のことを何も知らない人なら鵜呑みにしてしまうかもしれません。
急にいろいろと変化を求められたら不信感を抱くかもしれません。
やはり、ほんとのところは良き相談者を選びたいものです。
そうしないと、二人の最大公約数探しは完全に第三者にペースを持って行かれますから・・・。
良き相談者選びについてはまたの記事で書くこととして話を進めます。
仮に要介護1以上の要介護認定を受けたとして、まずはケアマネジャーという在宅介護を支援する担当者が決まることになります。
そして、必要なサービスが調整されていけば、訪問看護、訪問介護、デイサービスといった事業所の担当者とのつながりが増えていきます。
こうして在宅介護は関係者が増えていくわけですが、これが安心につながるか不安につながるかは何とも言えませんよね・・・。
それは、事業所によってサービスの質が異なるからです。
いずれにせよ、在宅介護はチームのなかで進められることになります。
もちろん、その中心にいるのが要介護者本人であり介護者となります。
二人の思いが中心となります。
ところが、そんな簡単なことではないんですよね(^_^;)
二人の思いは、専門職であるチームの中の関係者からの助言によって変わりうるものですし、変える必要のないものでもあります。
要介護者や介護者は分からないことばかりです。
専門職である私たちは、要介護者と介護者の公約数を探すお手伝いをするという立場であることを明確にしつつ関わる必要があります。
そして、要介護者と介護者は自分たちで選択をする立場であるので、もし思いを聞いてもらえないのであれば担当者(ここではケアマネジャー」を変えたほうがよいかもしれません。
ケアマネジメントのなかでも、変わらず要介護者と介護者が公約数を探すという作業ができることが本来の姿です。
そんなチームでありたいですし、そんなチームの中で在宅介護が出来たらそれは本当に幸せなことと思います。
君が8なら僕は2になる 僕が10なら君は5になる
君+僕は何だろう 僕-君は何だろう
雨のち晴れのち曇り 僕のち君のちつまり
そうやってこれからだってやっていこう
まとめ
RADWIMPSの「最大公約数」は介護にも通ずるところがあります。
恋愛の考え方と介護の考え方は似ているところがあるのだと思います。
介護の正解は星の数ほどあります。
一つのケースだけ見ても、答えを探し続けるような作業でキリがないほどです。
そこが介護の醍醐味だと思うんですよね。
公約数を探し続ける作業のなかで、それぞれの思いはきっと変わりえます。
要介護者本人の思いだって、周囲の望みに身を委ねてうまくいくケースだってあります。
支援者である私がこだわりを捨てることでうまくいくケースも当然のことながらあります。
こんなふうにして最大公約数を探し続ける介護をしていきたいものですね!