どうも、YO-PRINCEです。
今日は水分補給について書きたいと思います。
脱水や熱中症のリスクが高まる季節です。
厚生労働省のホームページでは「健康のため水を飲もう」推進運動が取り上げられています↓
子どもから高齢者まで、水分補給は欠かせません!
ですが、高齢者、特に要介護者の水分補給というのはなかなか難しいもので・・・。
お茶飲んだらトイレ行きたなる。トイレ何回も行くんかなんでな~。
多くの高齢者は頻回にトイレに行くことを恐れ、水分を控えてしまうからです。
もちろん年とともに食事も水分も摂取量が少なくなってしまうのも仕方ない気もします。
だからと言って、水分を摂らないわけにはいかない!
水分が摂れないと、脱水、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞・・・といった様々な健康障害を引き起こしてしまいます。
そうしたリスクを回避するためにも、水分摂取が難しくなってきた高齢者への水分摂取のアイデアについてまとめておきます!
- 高齢者はどれだけ水分を摂ればいいのか?
- 水分補給は工夫すべし!
- 工夫その1:少量頻回の水分補給
- 工夫その2:ムセるならススル?
- 工夫その3:食べる水分補給!水ゼリーとカルピスで多様な味わい!
- 番外編:好きなもので!過程を楽しんで!
- まとめ
高齢者はどれだけ水分を摂ればいいのか?
こちらの絵は、前述の「健康のため水を飲もう」推進運動のページにあげられていたものです。
食事で1.0ℓ/日の水分を摂って、飲み水で1.2ℓ/日の水分を摂ると書かれています。
竹内理論では、必ず食事以外で1.5ℓ/日の水分を摂りましょうと言われ、そのままを取り入れる施設では何が何でも1.5ℓ/日を摂ってもらおうと取り組んでいる施設もあるようです。
※竹内理論というのは、食事以外で必ず1.5ℓ/日の水分摂取をして尿量を増やし、トイレで排泄することを目的としたもので、竹内教授は1.5ℓ/日で認知症を治せるとも言われています。
じゃあ、高齢者は1日にどのぐらい水分摂取すればよいのでしょう??
まず、竹内理論にはこんな批判の声があります↓
高齢者、ましてや要介護者に必ず1.5ℓなんて無理でしょ?個別にアセスメントするのが当たり前なんじゃないですか!
そうなんですよね。
1.5ℓ/日飲めるのなら飲んだほうがいいとは思うんですが、現実的には個別にアセスメントするしかないんです。
ひとまず、厚生労働省のホームページにある食事以外での水分補給1.2ℓ/日を目安にしつつ考えていけばよいと思います。
とはいえ、水分がなかなか摂れない方には1.0ℓ/日であっても難しかったりすると思います。
強制的ではない水分補給で、どれだけなら水分摂取が可能かというラインを個別に考えるしかないと思います。
水分補給は工夫すべし!
さて、利用者個別にアセスメントをして、利用者の1日の水分摂取の目標値が決まったとしましょう。
次に考えるはどうやって飲んでもらうかです。
時間をかけて飲んでもらいましょう!
時間がありません(-_-;)
大好きな甘~いコーヒーを飲んでもらいましょう!
糖尿病なんですよ・・・(-_-;)
夜中も使って水分補給!
寝れませんよ(-_-;)
ちょっと考えるぐらいの工夫ではダメなんです。
それでは、これまで私が取り組んできた水分補給の小さな工夫で大きな効果が得られる方法をご紹介します!
工夫その1:少量頻回の水分補給
なかなか水分が摂れない利用者さん。
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年5月15日
なるべく飲んでほしいから大きいコップにたくさん入れて提供して頑張って促す。。。
➡️飲む気失せるやろなと気持ちを推察。
ちっちゃいコップで少量頻回の水分提供のほうが拒否なく飲めて水分摂取量🆙#介護にまつわる小さな引き出し
これはですね、大きめのコップに満タンのお茶を利用者さんに提供するのを見てこう思ったんです(^_^;)
これを飲め言われたらイヤやろな~。。。
というわけで、ちっちゃいコップで提供したほうが『これなら飲める』と思ってもらえるのではと考えたのです。
飲みたくないときに、大きなコップにたんまり入ったお茶を提供したらうんざりしませんか?
大きなコップにちょっとだけお茶を入れるのでは見た目で訴えかけにくいので、やっぱりコップも小さくしてこちらのメッセージを伝わるように伝えたいですよね!
実際、この方法で水分摂取が増えたケースがあります!
ぜひ、お試しください!
工夫その2:ムセるならススル?
水分でむせる人に介助で飲んでもらうとき。
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年5月16日
すするように飲んでもらうと口のなかに入る量がコントロールしやすいのと、自分の意思で飲めるので、むせにくくなることがありました。#介護にまつわる小さな引き出し
これは、水分によるムセがある方の水分補給でトロミをつけて水分補給していた方でした。
ムセてしまうと、本人も飲む気が失せてしまうだけでなく、介助する側も水分補給を躊躇してしまいます。
コップで介助すると、ドバっと口の中に入ってしまいがちで、本人の思っている以上に口のなかに流れ込んでくるのでムセを引き起こしやすいんです。
ストローという方法もあるんですけど、それでもコントロールがしにくいときには、コップを口元につけて水分が口の中に流れ込まないところで止めて、すすってもらうように飲んでもらうとムセが少なく飲めることがあります。
それでもムセやすいときは、スプーンで少しずつすすってもらうとよいと思います。
ワインのテイスティングはすすって飲むようですが、あれは空気と触れさせながら飲むことで香りを感じながら飲むことができるからだそうです。
もしかしたらすすって飲むことで香りを感じてもらい、嗅覚とともに味覚を引き立たせる効果もあるかもしれませんね(^_^)
工夫その3:食べる水分補給!水ゼリーとカルピスで多様な味わい!
なかなか水分摂れない方には水ゼリーとカルピスがオススメです。
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年6月23日
食べる感覚で水分補強できます。
いろんな味の種類もあるしゼロカロリーもあります🍹#介護にまつわる小さな引き出し
お茶ゼリーを取り入れておられる介護施設は多いんじゃないでしょうか。
お茶ゼリーは結構飲みやすくて水分補給しやすいんですが、おススメなのがこのツイートの水ゼリー+カルピスの組み合わせです。
希釈用のカルピス、調べてみるといろいろありました(^_^)
残念ながら希釈用のゼロカロリーはありませんでしたが、カロリーオフはありました(^_^;)
どうせならいろんな味を楽しめ、その方の好みに合わせて提供出来たら言うことありません!
ちなみにお茶ゼリーの作り方も調べてみました。
クックパッドでどうぞ!
番外編:好きなもので!過程を楽しんで!
ただコーヒー飲んでもらうだけではつまらないから、利用者さんにコーヒーミルで豆挽きをしてもらってたことがありました☕
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年7月1日
香り楽しめるし、リハビリにもなる。
コーヒー好きにはたまらない。#介護にまつわる小さな引き出し
これはコーヒー好きの方にはたまらないと思います。
コーヒーを作る過程から楽しんでもらおうということです。
香りを楽しんで、嗅覚から脳へ送り、「飲みたい」という思いを引き起こしてしまいましょう!
紅茶でもいいと思います!
好きなものなら何でもいいので、鍋で水分補給というのもアリですよね!
夏場ならかき氷もいいですね!
どれもこれも作る過程から楽しめますし♪
ただ飲むということではなくて、昔の人は何でも作っておられたわけですから、そのほうが美味しくいただけるはずです!
まとめ
ツイッターでつぶやいている「#介護にまつわる小さな引き出し」の水分補給についてまとめてみました。
介護においては、水分補給は夏に限らず苦労するんですよね。
なかなか飲まれない方多いですから・・・。
水分不足は便秘にもつながりますから、水分補給は1年中頭を悩ませるケアの一つだと思います。
ここにあげた水分補給の工夫は、私の20年以上の介護経験のなかで実際に効果のあったものばかりです。
まだまだ工夫できる方法はあると思います。
また、いい方法が見つかれば記事にしたいと思います!
お楽しみに!