どうも、YO-PRINCEです。
台風が相次いで猛威を奮うなか、自然災害について考えなければいけないことは山ほどあると思います。
今のままではいけないこと、改善していかねばなりません!
いくつもある課題のなかで、私としてはやはり介護業界の課題を考えておきたいと思っています。
私にできることはそれぐらいです。
ツイッターでこんなツイートをしました。
台風のとき🌀
— ヨウ-P@介護福祉士×ブログ漫才師 (@s_y_prince) 2019年10月12日
うちの地域は保育園とかは即休みなのにデイは基本営業🚌
なんかおかしいですよね😵
独居の認知症の方等、デイ休みで家にいることになったら危険やし家族も困りはるやろー
…と言われたことあるけど、台風のなか車で移動するほうが危険に決まっとる⚠️
自然災害が増える中で、デイサービスが自然災害にどう向き合うべきかをまとめました。
※分かりやすさのために、通所サービス全般のことをデイサービスと表現しています。デイケア等にも置き換えながら読んでもらえたらと思います。
保育園や学校は休園・休校でも介護施設は営業が基本!?
保育園や小学校などは、警報が出たら休園・休校です。
小学校や中学校では市区町村の教育委員会がマニュアルをもとに判断されているようですね。
「暴風警報」「大雪警報」「暴風雪警報」「特別警報」のどれかが出ると休校になるところが多いようです。
保育園等もほぼ同じような基準で判断されていると思います。
自然災害が相次ぐなかで、警報がすぐ出るので、すぐ休園・休校・・・。
警報が出たんで迎えにきてください!
親としては困りますよね(^_^;)
上司に気を使いながら仕事抜け出して迎えにいかなければいけないお母さんは多いことと思います。
一方で介護施設はどうでしょうか?
デイサービスなんかは、警報程度では休業にならない事業所が多いと思います。
デイ休んだら家族さん困られるでしょ?
それを言ってしまったら、保育園や学校も同じなんですけどね・・・(-_-;)
この差はどこから生まれるんでしょう?
子どもに何かあったら大変だからか!?
もちろんそれはそうだけど、だとしたら年齢関係ないんじゃないの?って思います。
世の中そんなものなんでしょうね・・・。
介護施設は根性論!
では介護施設の場合はどんな判断基準があるんでしょうか??
警報に準じて判断されている事業所もあると思いますが、基本は営業と考えている事業所もまだまだ多いです。
実際、今回の超大型の台風19号が直撃する東日本では営業しているデイサービスがあったようですし・・・。
なぜそうなるんでしょうか?
それは、私たちの仕事が命を預かっている仕事だからでしょう。
入所施設であれば、夜勤、早出、遅出など、交代勤務で介護を絶えることなく動かし続けなければなりません。
職員不在となってしまうと、利用者さんの生活が止まってしまいます。
だから、介護現場には体調不良でも無理して頑張ってしまうような介護士が必ず何人かいます。
それは決していいことではありません。
自分の健康を害してまでする必要はないですし、誰かが代わりを務めればいいだけの話です。
そして、無理して出勤する職員はこう言い返します。
そしたら誰が代わりをしてくれるんですか!?
誰も代わりがいないことが多いのが介護現場なのです。
そして、こう言う職員も現れます。
経営者側の人間が何とかすればいいんです!
これが正論ではあるわけですが、何とかできるわけもないのが介護現場なのです。
そんな議論が繰り返されながら、利用者の生活のために結局は何とかしてしまうのが介護施設なのです。
介護業界はそうした根性論のベースが根強くあるので、在宅でのサービスを考えたときにも同じ根性論で向き合ってしまうのかなと思います。
利用者の生活を守るのは私たちだ!
ところが、在宅の場合はデイサービスが全てを背負う必要などないのです。
デイサービスは「逃げるは恥だが役に立つ」??
デイサービスは、在宅の利用者を支えるチームのなかの1事業所にすぎません。
入所施設であれば、施設に属する職員で支えきる必要があるとは思いますが、在宅サービスはそうではないのです。
台風や大雪でデイに来てもらうことが極めてリスクが高いとき、どうすべきでしょうか?
ましてや、今回の台風19号のように車が横転するかもしれない状況で、外出を控えるように言われているような状況で、デイに来てもらう目的ってなんなのでしょう?
なんなら避難勧告が出ているような状況でデイに行くとしたら、避難しにでも行くのでしょうか?
家で何とか暮らしておられる方々が、デイを休んだその日の生活が心配であることと、台風で外に出ることのリスクとを比較すれば見えてくることと思います。
それでも、デイを営業するとしたら、それは営利目的でしかないのではと思います。
もちろん、台風や大雪の程度にもよるとは思うのですが、私は保育園や小学校がする判断と同じような基準でもよいのではと思います。
1日お風呂に入れないぐらいどういうことありません。
1回分食事が摂れないぐらいどういうことありません。
デイに来ない日は、どうにか家で暮らせている方がほとんどですから。
もちろん、デイを休業することでその日のリスクがかなり高まる方もおられるかもしれませんが、一人や二人程度の問題であれば、個別にデイを利用する以外の対策を考えたっていいと思います。
あんまりたいした台風やなかったなー。このぐらいでデイって休むんですか?
そんなこと言う人もいるかもしれませんが、そんな結果論は気にしなくていいと思います。
とにもかくにも、自然災害を甘く見てはいけません!
今一度、台風や大雪等の際の対応は各施設考え直した方がいいと思います。
利用者さんのためにも。
介護現場で働く職員のためにも。
何より生き抜くことが大切です!
「逃げるは恥だが役に立つ」は「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」という意味ですよ!
休む基準を決めて「出来ること」を考える!
今の介護業界は、いったん立ち止まるべきです。
「休むべき」という入口から考えてちょうどよいのではないかと思います。
まず、どの程度でデイを休業にするかを考えます。
いったんは「警報」を基準に考えていけばいいと思います。
出来れば具体的に決めておきたいですね。
避難勧告が出たら送迎はできませんが、送迎以外の営業はします。
そんな柔軟な判断があっていいと思います。
台風や大雪のとき、デイにとって一番のリスクは送迎なわけです。
複数の利用者を乗せて送迎するなかで、ある利用者の送迎のために他の利用者にもリスクを及ぼすことは好ましくないことです。
もちろん、職員がリスクを背負うのも違います。
それなら家族なりに送迎をしてもらって、事業所まで来てもらったら通常通りのプログラムを施すという方法があってもいいのかなと思います。
半日だけ営業するってデイもあることでしょう。
送迎範囲を狭くして営業するところもあるかもしれません。
緊急でその日だけ近くのデイサービスを利用するなんて方法がとれたら面白いかもしれませんね!
枠を外せば、出来ることはいくらでも浮かんできます!
各事業所が有事に「できること」を事前に考えて発信することができていればどうでしょうか?
地域のなかで各事業所が「できること」を共有できていたらどうでしょうか?
枠外のことでも「できること」を声にあげていけばどうでしょうか?
きっとできることはあるはずです!
とにかく今「できること」をいったん決めて地域で共有できていたら、有事の支援はきっとスムーズですよね!
まとめ
24時間365日動き続ける入所施設については、台風・大雪等の自然災害時は仕事柄何とかするしかないと思います。
もちろんのこと、根性論でなく、仕組みを整えることで、1人ひとりが無理なく支援できる体制を作りたいところです。
デイサービスについては、ここは思いきって学校や保育園と同じ基準でいいと思います。
介護業界も割り切りが必要です。
ましてや、自然災害により被害を被るかもしれないようなリスクまで背負う必要はありません!
今回の記事では主にデイサービスについて書きましたが、さらに難しいのが訪問サービスだと思っています。
デイが休業になったとき、訪問介護や訪問看護の方々は休まず訪問されていることが多いです。
訪問サービスの場合は、利用者さんは家にいるわけなんで、完全に職員のリスクについて考えることになりますね。
「逃げるは恥だが役に立つ」と捉えれば、台風や大雪のときぐらい訪問しなくていいのではとも思いますが…。
とはいえ、通所も訪問も休みとなると、ケアマネジャーの方はさすがに困ることが増えてくるでしょうし…。
訪問までゼロとはいかないと思いますが、まずは訪問を最小限にはできるのかな…。
皆様はどう思われますか??
いずれにせよ、『逃げるは恥だが役に立つ』は介護現場ではいろんな場面で意識しててよいことわざだと思います!
そのうえで、各事業所において「できること」をしっかりと考えたいものです!
突拍子もないようなやり方が提案されてもいいでしょう!
「できること」が広がれば、職員も無理せずに利用者の有事の生活を支援できる方法が見つかるはずだと思っています!
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