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正論は嫌われる!頭のいい人がとぼける技術で問題解決する方法

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どうも、YO-PRINCEです。

シェイクスピア作の喜劇「十二夜」のなかに、こんな名言があります。

あの人は頭がいいから阿呆の真似ができるのね。上手にとぼけてみせるのは特殊な才能だわ。

介護の仕事をしていると、この「とぼける」という特殊な才能(?)を使う場面って多いと思うんですよね。

そうでないと、介護が成り立たないとさえ思うこの特殊な才能について記事を書きたいと思います。

「介護×シェイクスピア」です。

正面突破は人間関係を壊しかねない

例えば、ある職員の仕事の仕方についてこんなやりとりをすることはありませんか?

Aさんの仕事の後はいつも利用者が不穏なんすよ!
注意せんとダメでしょ!?

あー・・・。
分かるんやけど、どう注意すんの??

そのまま言うたらいいですやん!
言わな分からんままですよ!

言わないと分からないというのは正論です。

とはいえ、そのまま正面突破で真正面からAさんに伝えるとどうなるでしょう??

いろんな場面を想定して考えてみたいと思います。

正論で相手の悪いところを指摘する正面突破

まずは、前述のように他者の指摘をする場合に正面突破するとどうなるでしょうか?

相手がぐうの音も出ないような正論を突きつけるわけです。

それはもしかしたら相手がまだ気づいていない相手の欠点なわけです。

多くの場合は、相手を傷つけますよね・・・。

傷つけるだけでなく、信頼関係を失ってしまうかもしれません。

正論で相手を指摘する場合は、かなり注意が必要です。

オーバーに言えば、後ろから突然鈍器で殴られるような感覚です(^_^;)

これは、相手との間に余程の信頼関係がある場合や相手の理解力や精神力が十分にある場合を除いて避けるべきです。

言ったところで追い込んでしまうだけのことになりかねません。

逆効果と思っておいたほうがいいでしょう。

もっと言えば、「言っても分からない」場合も多々あります。

正面突破の上乗せ上乗せで感情高ぶってきて自分の方が疲れてしまってはそれこそ逆効果です(^_^;)

職員を指導する場合は、正論の正面突破は逆効果なことが多いです!
これは、対職員、対利用者、対人におけるすべてに共通して言えることだと思います。

正論でチーム内でやるべきことを主張する正面突破

チームが間違った方法で介護をしている場合には直さないといけません。

今までやっていたことが実は間違いだったってことに誰も気づいていない場合は気づかせないといけませんね。

この記事のように、ボーっとしていてなぜそれをしているのかを知らないような業務は正論で立ち止まらせないといけません(^_^;)

そんなとき、正論で正面突破するとどうでしょう?

その日までは何の疑問もなく一所懸命にしてきた仕事についてこんなふうに言われたらどうでしょうか?

立って食事介助するのは危ないので明日から止めましょう!

トイレに行ける人をオムツで済ませてるなんておかしいのでトイレ誘導をしましょう!

こんな記録無駄なんですぐ止めましょう!意味ないです。

素直な人ならすっと受け入れてしまうかもしれませんが、多くの場合そんなことはありません・・・。

集団心理が働いていて、今やっていることに誰も間違いと思っていなかったり、間違いと分かりながらそこを見ようとしなかったりしている場合には、集団心理に負けてしまいます。

集団心理についてはこちらの記事のとおりです↓

そんなチームの状況を変えようと立ち上がり、正面突破で正論を主張したとしても、チームはそんなヒーローの登場を歓迎しなかったりします。

介護現場は人手不足で疲弊していることが多いから、理想論みたいなものを受け付けられない状態のことが多いからです。

だから、そんな理想を熱く語り始めたら「キラキラ系介護士だ!」とか言われちゃうんだと思います(^_^;)

それに、ヒーロー気取りってそもそも嫌がられるんですよね(^_^;)

あと気を付けないといけないのが、個々の職員への配慮。

これまでの仕事の間違いを安易に否定してしまうのも配慮が足りないということです。

間違いに対して配慮なんかいらんでしょ?

・・・そんな声が聞こえてきそうですが、配慮はあったほうがいいんです。

頑張ってきたことをいきなり全否定された職員の気持ち。

何とか間違いを正そうと真正面からは攻めずにコツコツ取り組んできた先輩職員の気持ち。

間違いであることは分かっていても忙しくてそんなことできないと思っている職員の気持ち。

皆それぞれにいろんな思いをして仕事をしているものです。

職場にはいろんなタイプの職員がいて、その人たちの分だけ配慮はあったほうがいい考えたほうがよいと思います。

なぜなら、チームでする仕事である以上、それぞれのメンバーの思いへの配慮はあったほうがチームの関係が良好に保てるからです。

そして、チームの関係が良好なほうがいい仕事につながりますよね!

それだけではありません!

その課題そのものを正しても意味がないこともあるのです。

もっと根本的なところにメスを入れていかないと意味がなくて、一つの問題が解決しても次から次に問題が出てくるようなモグラたたき状態のことがあります。

どんな仕事も、改善したところで「そもそも」の部分をチームが分かっていないと意味がありませんよね。

「そもそも」の部分をちゃんとチームで理解することのほうが大事なのです!

チームに対しての正論での正面突破も止めておいたほうがよさそうですね(^_^;)
まずは立ち止まって考えるようにしたほうがよいです。
集団が相手なら失敗したときにめんどくさいことになりますから。。。

とぼける技術で賢く問題解決する方法

正論の正面突破は危険であることが分かってもらえたと思います。

では、せっかくある知識をどう使えばいいのでしょう??

まず、知識が豊富な人は頭のいい人であることは言うまでもありません。

ところが、シェイクスピア「十二夜」での名言では、「頭のいい人は阿呆の真似ができる」と言っています。

本当に頭のいい人はストレートな物言いはしないんです。

それは、より賢く物事を解決する方法を知っているからです。

そのヒントが「阿呆の真似」です。

言い換えれば「上手にとぼける」という特殊な才能というわけです。

では、その技術を具体的に見ていきましょう。

介護場面でのとぼける技術(認知症編)

まずは介護場面で考えてみましょう。

多くの介護士さんは自然と「とぼける技術」は使っておられるのではないでしょうか?

特に認知症の方の場合には、正面突破しても無駄なことは知っておられると思います。

バスまだか?家に帰りたいんじゃ!

家には帰れませんよ!バスなんてここまで来ませんしねー!

こんなふうに返す介護士さんはまずいないと思います。

バスまだか?家に帰りたいんじゃ!

バスどうやったかなぁ?ちょっと調べてみますわ。家帰りたいんですか~?

まずはこんな感じでとぼけますよね(^_^;)

すでに介護士さんは特殊な才能を使っておられることが多いのです。

まぁここからの認知症の方の対応はさらなる頭のよさが必要になってくるわけですが、導入の部分では多くの介護士さんがクリアできる才能をお持ちかと思います。

まずは相手に安心を与えることが大事ですもんね!

認知症ケアは上手く「とぼける技術」を使うことで多くの方が自然とされています。
さらにレベルの高い「とぼける技術」を手にしたら、BPSDは劇的に減っていくかもしれませんよ!

※BPSD:認知症の行動・心理症状。徘徊・暴力等。

職員・チーム相手に指摘しないとぼける技術

職員・チームの悪いところを指摘したいときに「とぼける技術」を持った人は、知ってるくせに知ろうとします。

知っているくせに知ろうとするなんて姑息だなと思われるかもしれませんが、そうではありません。

どういうことかと言うと、知っていることを自分から言ってしまうのではなくて、相手がどう考えているかを聴く作業を先にするだけのことです。

そして、こう言います。

僕もそう思うんです!

一見とぼけてるだけのようなこの技術は、コーチングやファシリテーションに共通した技術です。

上手に相手から答えを引き出しちゃうんです。

そのためには、実は高い質問スキルが必要になってくるんですが、その一つ一つ質問は「とぼける技術」と言えると思います。

例えば、なぜか起こしっぱなしになっているAさんという方がいたとします。

それに対して「普通1日1回ぐらい寝かせるやろ!」と思ったとします。

そして、それがなかなか皆に言えないとします。

そんなとき・・・

Aさんて昼間寝たいって言われたことあります?

いや、聞いたことないなぁ~。

僕もないんですよ。どう思ってはるんですかね~?

とぼけているようにも見えますが、普通のやりとりですよね?

こういうのが「とぼける技術」です。

きっと自然とされている方もいるかもしれません。

自然と「とぼける」ことができている人が意図的に使えるようになれば「とぼける技術」に変わっていきます。

「とぼける」ということ自体、意図的な行動ですから。

「とぼける技術」で、職員やチームのいろんな思考を引き出すことができます。「とぼける」ことでいつしかチームが活性化していくかもしれませんよ!

まとめ

知識がある人は頭がいい人ですが、本当に頭のいい人は知識の使い方を知っています。

シェイクスピアの「十二夜」の名言では、それを「上手くとぼける」と表現しているわけですが、「とぼける」ことこそが上手な知識の使い方の究極だと思います。

「とぼける技術」と何度も書いてきましたが、言い換えれば「謙虚さ」でもあるんです。

僕はこう思っているけど、みんながどう思っているか分からないし聞いてみよう!

「自分が思っていることがすべてではない」という「謙虚さ」が自然ととぼけさせてくれます。

ぜひとも「謙虚さ」でもってうまく「とぼける技術」を使ってもらえたらと思います。

「とぼける」としたほうが記事が面白くなるので、「とぼける」で書いてきましたが、

この技術は極めて「謙虚な技術」なんです。相手のことを知りたいという気持ちがとぼけさせているんです。シェイクスピアの言われる通り、ほんと特殊な才能ですね(^_^)

 

 

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