どうも、あんまり覚えていないことばかりのヨウ-Pです。
箸休めでゆる~く書きます。
私はMr.Childrenがデビュー当時から好きなんですが、数ある名曲のなかで一番泣いたのがこの歌なんです。
介護の仕事で認知症の方々と向き合うなかで、“記憶”というものの儚さになんとも言えない気持ちを抱いているんですが、この曲は後半に繰り返される言葉に強烈な安心感がやってきます。
その曲がこちらです。
あんまり覚えてないや
『HOME』というアルバムの最後の曲『あんまり覚えてないや』という曲です。
この曲の序盤。
大好きな女の子を抱きしめていたはずなのに朝起きたらあんまり覚えてなかったり、奇跡のメロディが舞い降りてきたはずなのに翌日あんまり覚えていなかったり・・・。
若い頃の記憶をたどって『あんまり覚えてない』エピソードが歌われています。
確かに、そのときはすごいと思ったことも、長い人生において見てみると、あんまり覚えてないようなことだったりするものです。
曲の前半は、クスッと笑いそうになりながら安心した気持ちで聴かせておいて、油断したところで後半に移ります。
ちゃんと覚えてるんだ
じいちゃんになったお父さん
ばあちゃんになったお母さん
歩くスピードはトボトボと
だけど覚えてるんだ
若かった頃の二人を
きっと忘れない
ここからは涙があふれていきます。
一見自分にとって大切そうなエピソードはあんまり覚えてなくても、お父さんお母さんとのほんとささいなエピソードはちゃんと覚えてるんです。
歌のなかではキャッチボールをしたことや、たまに口喧嘩したことがあげられています。
思わず自分に重ね合わせてしまいます。
私の親も70歳をすぎ、父親に関しては生き別れの状態です。
ビックリマンチョコを箱買いしてくれたり、クリスマスにファミコンくれたり、休みの日はバッティングセンターに連れて行ってくれたこと。
ちゃんと覚えてます。
記憶とはそういうものなんでしょうね。
認知症になってもちゃんと覚えていることがある
この歌を聴きながら自分の親を思い返すとともに、認知症の方の記憶に思いをはせていました。
認知症の方は覚えていないのです。
とても美味しかったご飯を食べたあとも。
昨日子どもらが面会に来てくれたことも。
・・・でも、ちゃんと覚えてるんです。
子どもらが小さかったときのことを。
今から子どものご飯を作らなきゃいけないことを。
ちゃんと覚えてるんです。
あんまり覚えてないことばかりでも、ちゃんと覚えているささやかな家族の記憶があれば十分なのかなとも思えてきます。
まとめ
Mr.Childrenの『あんまり覚えてないや』。
何度聴いても涙があふれそうになります。
認知症の方の世界を描きながらこの歌を聴くと、あんまり覚えていない今を見るのではなくて、ちゃんと覚えている世界がどこにあるのかを探ってみたくなるんです。
認知症の世界は奥が深いです。
こちら『あんまり覚えてないや』が収録されているアルバム『HOME』です。

- アーティスト: Mr.Children
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- 発売日: 2007/03/14
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