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ーおすすめ記事その1ー

 

【歩行困難】認知症の転倒リスクは「安心⇒安全」の視点が欠かせない!

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どうも、YO-PRINCEです。

介護の仕事をしていて、一番ヒヤリハットすることが多いのが、転倒リスクの高い方の「一人歩き」だと思います。
どれぐらいヒヤリハットするかというと、書ききれないほどです(-_-;)
なんなら慣れてしまってヒヤリハットさえしなくなってしまうぐらいヒヤリハットがあると思います。

そんなヒヤリハットに対して実際に実践してきたことをTwitterの#介護にまつわる小さな引き出し でツイートしています。

それらのツイートを交えながら、転倒リスクへの対策について有効な方法をまとめておきたいと思います。

個室は「安心」だけど「安全」ではない

高齢者の住宅内での事故は70%を上回るとのデータがあります。
そして、65歳以上の場合は居室内での事故が一番多いそうです。

実際のところ、入所系の施設で介護をしていると、部屋の中が一番怖いですよね。
一番のプライベート空間で、利用者さんにとって一番自由な場所ですから・・・。

自由ということは当然のことながらリスクが高まります。

特にユニット型特養等の場合は、全室個室なので、リスクはさらに高まります。

4人部屋なら一部屋訪室して4人同時に安全確認できますし、何より他人と同室というのは多少なりとも利用者さん同士でうるさくしてはいけないという気の遣いも生じる場合もあり、個室ほどの自由度はないと感じています。

なので、一番気を付けないといけないのが「個室」なのです。

一番「安心」である個室が、一番「安全」ではないというのは皮肉なものですね・・・。

個室の「安全」環境を整える

一般的に部屋の設えを考えるとき、広々と使いたいという考え方が多いと思います。
「ミニマリスト」が増えているなかで、シンプルな部屋にしたいと思う人は、介護が必要となった場合にはちょっと考え方を変えたほうがよいかもしれません。

※ミニマリスト:持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人

物がなく広ければ広いほど、ふらっとしたときに支えがなく大胆な転倒をしてしまうことが多くなります。
狭いほうが転倒しても大事故につながらないのです。

もちろん、ただ狭いのでは意味がありません。

その人の生活を想像して、良く使う物・場所への導線をより安全にしておきます。

タンスをよく使うなら、ベッドに端坐位になった目の前に置くとよいと思います。
タンスの高さは端坐位で引き出せるぐらいの高さのものを選ぶとなおよいと思います。

そうすることで、頻繁にタンスを開けていた利用者さんは端坐位でタンスを開けるのでリスクが減ったケースが実際にありました。

あとは、洗面所まで行きやすかったり、部屋にトイレがあればトイレまで行きやすいような環境を作ります。

ベッドを起点に考えて、あらゆる場所への導線をしやすくしようと考えると、ベッドは部屋のど真ん中に置くと環境作りがしやすくなります。

もちろん、すべてのケースに有効とは言い切れませんが、多くの転倒リスクの高い方に有効かと思います。

ベッドの周囲に置く家具は出来る限り低くて安定感のあるものを置くことが理想ではあります。

タンスがあったら危ないからタンスを離す、タンスを置かないといった発想ではなく、タンスを使いやすくするという発想で、「安全」でありながらも、もともと個室にあるべき「安心」を保障してあげたいものです。

「安心」は認知症の方にとっては行動を落ち着かせる効果があるので、「安心」を使った「安全」保障もしたいところですよね!

転倒リスクの高い方には歩行補助具が必要か?

転倒リスクが高い場合、まず最初に歩行補助具の検討をすると思います。
杖を使ってダメなら多脚杖、多脚杖がダメなら歩行器を考えたりします。

その場合、PT(理学療法士)さんに相談しながら、その方に合った歩行補助具を検討することがベストです。

歩行補助具については「すなおさん」の記事がとっても分かりやすいのでこちらをご覧ください↓

www.sunao-hiroba.com

すなおさんの歩行補助具の基礎知識シリーズ、必見です!

今は本当に歩行補助具も多様化しているので、利用者さんに合った歩行補助具が見つかるかもしれません!

まずは歩行補助具のアプローチをしてみましょう。

・・・ところが、それでも難しいのが認知症の方です。

認知症の方の場合、さまざまな歩行補助具を使ってみても、その歩行補助具の認識ができないと近くに置いておいても見向きもしてくれないようなことが起こります。

職員が見守れるときだけ見守りのもと歩行補助具を使ってもらうものの、結局危ないのは職員が見ていない時の1人歩きなわけです。

その場合、歩行補助具がリスクへの対策にはなっていないことがよく起こるのです。

もちろん、認知症だからと言って端から歩行補助具は無理と決めつけないようにすることは大切です。

あくまで歩行補助具の検討はしたうえで次の段階へ進みましょう。

結局は独歩で歩かれるなら・・・

独歩とは1人歩きのことです。

結局何も持たずに歩けると思って独歩で歩かれる方。

こういう方の場合、何が対策になるのでしょうか?

それを考えたときの私の対策がこちらです。

結局は独歩で歩かれるなら、日頃から独歩で歩いてもらっておいたほうが訓練ができてよいのでは?という発想です。

普段車イス使って、たまに独歩されるなんてもってのほかです。

普段歩かせないでふらっと歩かれるのが一番リスクが高いです。

「じゃあ歩行補助具を使って普段歩いてもらおう」というのはまだいいと思うんですが、歩行補助具を使った歩行と独歩での歩行では全身の力の使い方が当然違ってきます。

一番の目的は、ふらっと独歩で歩かれたときのリスク軽減ですから、普段から見守れるときは独歩で歩けるなら歩いてもらったほうがリスク軽減につながります。

独歩で歩く訓練でもできれば、独歩での歩行状態の観察もできます。

どんなふうに歩くのかを見るななかで、どこに何を置いておけば安全かという環境面での対策も見つかるかもしれません。

それに独歩してしまう認知症の利用者さんは1人で歩けると思っておられます。

独歩で歩いてもらうことで、その方の「安心」にもつながります。

何度も言いますが、「安心」保障は「安全」保障にもつながるのです!

ただし、見守りしているとはいえ、独歩での歩行に極めて危険を伴う場合は慎重になる必要があると思います。

家族への説明は必要不可欠

今回の記事で紹介した方法は、どちらもご家族への説明は必須です。

この方法が一番良いと思ったとしても、ご家族に複数の提案をして選んでもらうのが一番です。

部屋の環境をどうするか。
歩行補助具をどうするか。

複数の方法についてメリット・デメリットをしっかりと伝えながら、ご家族に選択してもらいます。

もちろんただ横並びに提案して選択してもらうというのは利用者側は選択しにくいので、専門職としてどの選択がオススメであるかを伝える必要があると思います。

ただ、リスクはゼロにはならないということだけはしっかりと押さえてご家族に伝えるということです。

いぜれにせよ、高度なリスクマネジメントが求められる時代ですので、リスクが少しでも伴う場合は、上層部も巻き込んで全社的な取り組みとしておくこととをおススメします。

まとめ

介護現場のリスクマネジメントはどうしても生活を奪いがちです。

経験上、生活を奪ったほうが利用者の混乱を招き、リスクが増大します。
職員の負担も増大します。

もちろん、「安心」と「安全」を天秤にかけながらケアを選択するわけで、生活を奪わざるを得ないこともあるかもしれません。

ただ、忘れてほしくないのは「安心」には「安全」の要素が含まれているということです。

今回の記事で書いたことが全てのケースに当てはまるわけではないですが、考え方としてはぜひとも参考にしていただけたらなと思います。

 

ーおすすめ記事その2ー

 

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